梅田の隠れた名店「マーブル」で至福のバターライス
梅田の喧騒を抜け、裏通りのさらに奥へと足を進めると、そこはまるで秘密の隠れ家のよう。「マーブル」という名の店が、静かにその存在を主張しています。階段を上がり、たどり着いたその場所は、喫煙可の大人の空間。煙と共に、くつろぎと活気が漂います。
注文したのは、ベーコンと目玉焼きが鎮座するバターライスの大盛り。見た目にも鮮やかで、香り立つバターが食欲を掻き立てます。口に運ぶと、バターの豊かな風味が口いっぱいに広がり、ベーコンの塩気と目玉焼きのマイルドな味わいが絶妙に絡み合います。
店内は、落ち着いた照明と洗練された内装で、オシャレな雰囲気に包まれています。ここなら誰かを誘って、また足を運びたくなる。そんな隠れ家的な魅力があります。梅田に来た際には、ぜひ「マーブル」を訪れてみてください。忘れがたいバターライスの味と、隠れ家のような空間があなたを待っています。
- 心斎橋駅
- 寿司・鮨
船場 志津可の鰻料理、時代を超える美味の体験
大阪の心地よい風が吹き抜ける、歴史ある街角に佇む「船場 志津可」。大正時代から続く、三代目が守る伝統の味がここにはあります。鰻を活けで仕入れ、その鮮度の良さをそのままにお客様に提供するこだわり。今日もその美味に舌鼓を打ちに来ました。
選んだのは鰻料理のコース、一皿一皿に丁寧な仕事が光る3300円の贅沢。お酒は店のオリジナル「しづか」を。口当たり滑らかで鰻の味を引き立てるこのお酒とともに、まずはう巻きから。ふわりとした食感が心地よく、次いでうざくへ。さっぱりとした酢の効いた味わいが食欲をそそります。
そして、待ちに待った上うな重の登場です。輝くようなタレが美しく、香ばしい炭の香りが漂います。鰻の柔らかさは格別で、白焼きから蒸し、そして紀州備長炭で焼き上げるという関東流の技法の賜物。骨の感触がなく、ただただとろけるような口当たりには感動すら覚えます。
甘めのタレが関西風の味付けで、地元の方にも愛される理由がよくわかります。それでいて、関東での経験とは一線を画す新たな鰻の体験がここにありました。
店内からは中之島中央公会堂が望め、骨董品に囲まれた空間で食事をするのは、まるで時間を巻き戻したかのよう。今度はカウンター席で、職人技を間近に感じながらの食事を試してみたいと思いました。船場 志津可、これからも伝統を守り続けるその姿勢に敬意を表しつつ、また必ず足を運びたいと思います。
- 北浜駅(大阪)
- 日本料理
鰻の名店で発見!コスパ良好な海鮮丼の魅力
うなぎで名高いそのお店で、今回は一味違う海の幸を堪能しました。うなぎの蒲焼の香りが店内を満たす中、私の選んだのは魅力的な価格の海鮮丼。まぐろ、スモークサーモン、ほたて、イカというラインナップに、色鮮やかなとびっ子が彩りを加えています。
ほたてはその甘さで一際目立ち、スモークサーモンの燻製の香りが鼻腔をくすぐります。まぐろは少し冷凍の痕跡を感じさせましたが、それでも十分に満足のいく味わい。さらに、まぐろたたきが丼に深みを加えていました。
価格は950円。今日の市場ではどの程度の位置づけなのか、価格感覚が少し迷走気味ですが、このボリュームと味を考えれば、決して高くはないと感じます。うなぎを専門とする店ながら、海鮮丼にも力を入れている姿勢が嬉しい限りです。
うなぎが売りの店でありながら、海鮮丼もしっかりと楽しめる。そんな一面を発見できたのは、またとない喜びです。魚好きには十分満足できる一品で、特にほたての甘さは記憶に残ります。次回はうなぎもいいですが、再び海鮮丼を選ぶのも悪くないと思いました。
- 北浜駅(大阪)
- 居酒屋
難波の名店で味わう、芸人も愛した肉吸いと小玉の完璧な組み合わせ
創業以来、変わらぬ味で多くの人々を魅了し続ける「千とせ」で、待ち時間を経てようやく味わうことができた肉吸いは、想像を遥かに超える深い味わいでした。一口飲むごとにじんわりと広がる出汁の旨みは、まさに病みつきになるほど。
お肉は煮込まれているにも関わらず、出汁のあっさりした味わいが際立っており、箸が止まらない美味しさです。そして、黄身がまだ生きているうちに、底から救出するという肉吸いと小玉の組み合わせは、正に天才的なマッチング。小さなどんぶりに盛られた小玉は、単純ながらも肉吸いとのハーモニーを見事に奏でます。
七味のピリリとしたアクセントが加わることで、一層味わい深くなる肉吸い。そして、交互に進める肉吸いと小玉のリズムは、まるで美食のシンフォニーのよう。完飲するまでのすべてが、至福の時間でした。
「千とせ」の肉吸いは、ただの食事を超えた、文化とも言える存在。この味を愛した芸人たちの気持ちが、今なお生きていることを感じます。また足を運びたくなる、そんな魅力あふれる一膳でした。
- 谷町六丁目駅
- うなぎ
ランチタイムのお楽しみ - 鰻天定食で満たされる心とお腹
いつものランチタイムにふらりと訪れるのは、煙を立ち上らせながら鰻を焼く香ばしい香りが漂うあの店。外から見ると煙が気になりますが、実際はそのすべてが外に抜けており、店内に入れば煙の心配はご無用。清潔で快適な空間が広がっています。
私のお気に入りは、名物の「鰻天定食」。お値段1,050円とリーズナブルながら、その内容の豪華さには毎回感嘆します。鰻丼にはもう一枚鰻がのっていれば完璧なのですが、それも含めて愛おしい。お造りはいつも鮮度抜群で、卯巻きや肝吸い、卯ざくに至るまで、どれもこれも丁寧な味わい。
特に鰻丼は、少し物足りなさを感じるサイズではありますが、その分を他のお料理がしっかりとカバーしてくれます。結果、心もお腹も大満足。お造りの新鮮さ、鰻のふっくらとした柔らかさには、ついつい笑みがこぼれます。
「鰻天定食」は、欲張りな私にぴったりのメニュー。お勧めしたいと心から思います。次回も間違いなくこの定食を注文するでしょう。満足感に浸りながら、またここに来る日を楽しみにしています。
- 天満橋駅
- うなぎ
黒門市場で海鮮ひととき - サザエとホタテのレンチン体験
黒門市場の賑わいを肌で感じながら、ぶらり散策。人波を縫うように歩いていると、ふと見つけたのは海鮮を扱う小さな店。タイミングよく空いた席にすわり、海鮮づくしのひとときを過ごすことにしました。
目に留まったのは、サザエとホタテ。選ぶと、お店の方が黙々とレンジで温めてくれるスタイル。シンプルながら、海の幸の鮮度を活かしたい気持ちが伝わってきます。ホタテには甘いタレがかかっており、一口食べるとその甘みが口の中に広がります。甘いタレが好きな人にはたまらない味わいですが、好みは分かれるかもしれません。
飲み物はセルフサービス。ビールと海鮮の組み合わせは、まさに至福の時間。市場の喧騒を忘れさせてくれる、そんな癒やしの瞬間です。
お店の方は無言の接客。注文には応えてくれますが、積極的なコミュニケーションはありません。しかし、それがかえって市場らしいリアルな空気を醸し出していて、なんとも言えぬ魅力を感じさせます。
黒門市場の真骨頂を味わいたいときに、また足を運びたい。そんなお店でした。ごちそうさまでした。
- 近鉄日本橋駅
- 和食
上本町の隠れ家、よくらでうなぎの宴
上本町3の交差点を抜けてすぐ、昭和町から移転してきた摘菜料理の名店「よくら」で、今宵はうなぎを堪能しました。店内に一歩足を踏み入れると、落ち着いた雰囲気が迎えてくれます。
まずは前菜から。玉子味噌漬けに始まり、う肝佃煮、八幡巻きといった珍味が舌を喜ばせます。蕨みぞれ和えや小鯛てっぱいは、季節感じる逸品。ボッタルガや鰊西京煮、茄子糖漬けと続く一品一品が、まるで四季の移ろいを感じさせるかのようです。
そして、夜の主役であるうなぎの登場。白焼と蒲焼、どちらもサイズが以前より1.5倍に増しており、その迫力には目を見張るものがあります。白焼は素材の味をダイレクトに楽しめ、蒲焼は甘辛のタレが絶妙に絡み合う逸品。うなぎの旨味が口の中にじゅわっと広がります。
店主の元気な様子が嬉しく、食事をしながら和やかな時間を過ごせました。上本町にあるこの隠れ家で、心ゆくまで料理と会話を楽しみました。
また訪れたいと心から思う、「よくら」の夜。ご馳走さまでした。
- 谷町六丁目駅
- うなぎ
レトロな時空を味わう、上本町の鰻屋さん
上本町一丑の日を狙って、ある鰻屋さんを訪問しました。店内は意外にこぢんまりとしており、4坪ほどで12人が座れば一杯のアットホームな空間です。
注文したのは中間のサイズの鰻。付け合わせの肝吸いは具がたっぷりで、お味は期待通り。鰻自体は厚みがあるとは言えませんが、しっかりとした味付けで、商売熱心さが伺えます。ただ、器のタレが少々べとつくのはご愛嬌。さりげなく置かれたウェットティッシュが気遣いを感じさせました。
お店の雰囲気は、昭和の時代にタイムスリップしたかのよう。店主さんのぼやき交じりの愛想が、なんとも懐かしい気分にさせてくれます。まるで40年前の上本町に戻ったような、そんな不思議な体験でした。
鰻の価格が高騰している昨今、少しでもリーズナブルに楽しめたのは幸運でした。次回は、また別の季節にこの時間旅行を楽しみに訪れたいものです。個人的には、こういったレトロな体験ができるのは大歓迎です。
- 谷町六丁目駅
- うなぎ
夏のひとときを彩る、親子丼とそばの絶妙セット
マイドームおおさかで見つけた穴場の一角で、私のお昼は「親子丼セット」一択です。この日も暑い夏の日差しを背に、再びその味を求めて訪れました。
提供される親子丼は、ゆるやかに溶け合う玉子と柔らかな鶏肉が絡み合い、まさに絶品。丁寧に作られたそばは、そのしっかりとした出汁の味わいに満足がいく一杯です。熱々のそばも夏に食べるとなぜか身体が喜ぶんですよね。
一度はうどんも試してみましたが、そちらもまた格別。どちらも変わらぬ美味しさで、マイドームおおさかに来た際には、ぜひ立ち寄ってほしいものです。
親子丼セットは、私の中でこの場所の名物メニュー。来るたびにこれを頼んでしまうのも、その美味しさゆえ。一度食べれば、また訪れたくなる味です。次回もまた、この美味しい時間を過ごしにくることでしょう。
- 日本橋駅(大阪)
- うなぎ
長居駅近くの新星、揚げもんの名店「とも屋」でひとり酒
長居駅からほど近い、賑やかな交差点に面した雑居ビルの一角に新しく開店した「とも屋」を訪れました。初めての足を踏み入れる店内は、予想外の落ち着きと暖かい雰囲気で迎えてくれます。
カウンターに腰を下ろし、まずはキンキンに冷えたビールで乾杯。手始めに定番のポテサラをつまみながら、店のメインである揚げ物に期待を膨らませます。私のような一人客でも居心地が良い空間は、長居の街に新たな風を吹かせているようです。
揚げたての串カツを一口、そして感嘆。揚げ物へのこだわりが感じられる絶妙な揚げ加減に、思わず「次はトンカツを堪能しに来よう」と心に誓います。ビールから焼酎へとシフトチェンジし、焼酎に合わせた魚のアテも実に絶品。大将の手際の良さが際立ち、一人の時間を存分に楽しませてくれました。
「あっぱれ」と言いたくなるような、まったりとした時間を過ごせる「とも屋」。気軽にふらりと立ち寄り、美味しい揚げ物とお酒でほっこりしたいときに、また足を運びたいお店です。長居にお立ち寄りの際は、ぜひこの隠れ家で、ご自身の「とも屋」時間を見つけてみてください。
- 谷町四丁目駅
- とんかつ