昭和20年、1945年に創業した宮川は、今年で78年の長い歴史を持つ老舗うなぎ屋さんです。その深い歴史が、こだわりの味に反映されているのを感じました。

私が選んだのはうな重で、3,000円でした。特筆すべきは、そのたっぷりとかかったタレ。甘みとコクがあり、うなぎの旨味を引き立てていました。この味は、長い時間をかけて磨き上げられたものであることがわかります。

蔵前駅近くの国際通りに位置する「すぎ田」は、訪問時にはほぼ満席の状態でした。私が選んだのはロースのソテーで、連れはヒレのとんかつを注文しました。お店にはカウンター席があり、ウスターソースや塩、ソース、七味などが置いてありました。

店内は清潔感があり、油の匂いも気にならない程度でした。店主の丁寧な調理の様子はオープンカウンターからも確認できます。私の選んだソテーは、焼き加減やフランベの技法を取り入れており、その結果、とても柔らかく、深い旨味を感じることができました。特にご飯やキャベツとの組み合わせ、さらに辛子との相性が絶妙で、これまでで最も美味しいと感じたポークソテーでした。

連れのとんかつも、ヒレのジューシーさと旨味が際立っており、全国で評価の高いとんかつ店と比べても、遜色のない美味しさでした。ミシュランビブルグルマンの評価も納得の味でした。価格は決して手頃ではありませんが、その価値はしっかりとした味に反映されていると感じました。

浅草の「もきち」でのとんぺい焼きは、まさに絶品です。店員さんが焼いてくれるスタイルは、料理を楽しみながら待つ時間も特別なものにしてくれます。お通しの内容から、かのやの系列なのかなと思いました。トッピングの選択肢が豊富で、自分の好みに合わせて楽しむことができるのが魅力です。立地も良く、私の常宿の近くにあり、次回も訪問することを楽しみにしています。

浅草西参道商店街に位置する「なまら」は、地元で愛される本格的な味噌ラーメンの店です。平日昼に訪れましたが、お店はどんどんお客様で賑わっていました。選んだのはラーメンと生姜焼き丼のセット、驚くほどの850円の価格でした。

ラーメンはにんにくの風味が効いており、麺はコシがあり、炒めたもやしやキャベツなどの野菜がたっぷり。このまろやかで力強い味噌ラーメンは繰り返し食べたくなる魅力があります。そして、セットの小丼は予想以上のボリューム。大きなお茶碗にたっぷりと盛られた生姜焼き丼は、満腹感をしっかりと満たしてくれました。

この価格でこのクオリティ、浅草での絶対のおすすめスポットです。次回も訪れることを楽しみにしています。

スタンドそば・うどんでの体験は新鮮でした。男性の店員さん2名が迅速に対応してくれ、注文からわずか数分であじ天そばとワンカップが提供されました。特に麺の独特なゴワッとした食感と、飲み干せるほどの適度な塩味のつゆが印象的でした。あじ天もつゆでしっかりと味が染み込んでおり、これが酒のアクセントとしても素晴らしかったです。普段、冷たいそばを好む私ですが、この日は温かいそばの心地よさを再確認しました。再訪したいお店の一つです。

土夜の「おおつか」は予約がおすすめ。満席の賑わいの中、新鮮な魚料理を楽しむことができました。鮮魚が豊富なメニューから選べるのは海育ちの私には特別な喜びです。すべての料理が新鮮で、口に入れるたびに海の恵みを感じられました。再訪を繰り返し、メニューのすべてを堪能したいと思います。

打ち合わせ中にお昼を取り寄せることにし、扇笹巻すし本舗の笹巻すしを選びました。

開けてみると、鮮やかな緑色の笹が目を引きます。三種類の味わい、かに、椎茸、梅かつおがセットになっています。椎茸は甘辛く炊きつけられ、酢飯の上に2つ並んでいて、一口で食べるのにちょうど良いサイズです。カニは厚みがあり、食べ応えがあります。一方、梅かつおは練り梅の酸味と海苔の香りが酢飯とマッチしていて、非常に美味しかったです。

酢飯はしっとりとしていて、甘みが感じられました。食事の時間は短く、サッと楽しめるので忙しい中でも満足感が得られました。

お寿司の美味しさと手軽さ、どちらも兼ね備えた笹巻すしはおすすめです。

浅草の「水炊き 豊満」は、極上の水炊きを楽しめる場所です。友人との久しぶりの再会を2Fのテーブル席で祝い、瓶ビールで乾杯しました。タタキやレバニラなどのつまみは臭みがなく新鮮で、特に霧島鶏の美味しさは格別でした。追加の鶏肉も500円とリーズナブルで、十分な量が楽しめました。

水炊きは白色のスープに少し黄色みがかかり、脂と旨みがたっぷり。ポン酢との相性が絶妙で、鶏肉の歯ごたえとミルクのようなスープのコンビネーションは最高でした。〆には地獄炊きそうめんを注文し、しっかりとしたコシの麺とスープが絶妙に絡んでいました。

驚くのは、日本酒やハイボールなど豊富な飲み物を楽しみながらも、1人5,000円強というお手頃価格。帰り際に1Fで調理を続ける大将にお礼を言うと、笑顔で看板を持って外まで見送ってくれました。

再びこの場所での集まりを楽しみにしています。ご馳走様でした！

よかばってん 上野広小路店では、入店前に外の自販機でラーメンの食券を購入します。店内に入ると、豚骨スープの香りが迎えてくれます。こじんまりとしたカウンターのみの店舗で、高菜、紅ショウガ、生にんにく、ごますり器が用意されており、好みでトッピングできるのが良いです。

途中での替え玉オーダーも可能で、替え玉の皿には刻みネギも添えられています。スープはやさしい味わいで、シンプルながらも心地よいとんこつ味を楽しめます。

立地も松坂屋の隣、御徒町駅近くとアクセスしやすく、様々な客層に合わせた味わいが魅力です。安定した味のラーメンを求める方におすすめのお店です。

藤よしは、割烹のような心地よい雰囲気の店で、内装は清潔感があり落ち着きます。メニューは魚を中心としており、日替わりのおすすめも豊富に揃っています。私が頂いた『鯖の醤油焼きとワラサの漬けぶつ切り御膳』は、1250円で、ボリュームも十分でした。鯖の焼き加減が絶妙で、再訪時もその美味しさは変わりませんでした。また、ワラサの漬けぶつ切りは、生姜と胡麻油の香りが心地よく、再訪時のメカジキと豆腐の煮込みも甘みがあり、非常に美味しかったです。

食後のコーヒーと小菓子のサービスも嬉しいポイントでした。特に、店主の真摯な態度や、女将さんの丁寧な接客は心を打たれるものがありました。出口まで見送ってくれるなど、おもてなしの心が感じられる店です。

魚料理をしっかりと楽しみたい方に、藤よしはおすすめです。ごちそうさまでした。