京都の心地よい風を感じながら、阪急嵐山駅からほど近い場所に位置する「汲月園」。その名は、広大な約500坪の庭園にある池に映る月からインスピレーションを得て名付けられました。入り口をくぐると、木々が生い茂る自然豊かな空間が広がり、都会の喧騒を忘れさせてくれます。

そんな汲月園でいただく「円月弁当」は、自然と調和する美しさを持ち、湯豆腐付きで提供されます。円月を思わせる器には、ゆば、生麩、海老のあられ付き天ぷら、野菜の炊き合わせ、鰆など、季節感じる多彩なおかずが並びます。梅と菊の花に型抜きされたご飯とお吸い物が添えられ、見た目にも楽しい一品です。

この場所の魅力は、ただ美味しい食事を提供するだけでなく、自然との一体感を味わえる点にあります。座敷から望む庭園は四季折々の美しさを映し出し、特に紅葉の季節にはその美しさが際立ちます。湯豆腐に使用される森嘉の豆腐は滑らかで、上質な味わいを楽しめます。

外界の喧騒が感じられない静寂の中でいただく食事は、格別の満足感を与えてくれます。自然に囲まれた「汲月園」での食体験は、訪れるすべての人にとって忘れがたい記憶となるでしょう。

西京区の静かな夜、友人との初めての訪問は、期待を胸に踏み入れた中華料理店でのこと。平日の夜9時近く、店内は静寂に包まれ、広々とした空間が私たちを迎えてくれました。店員さんのオススメを参考にしながら、さまざまな料理を頼むことに。バンバンジー、チャーハン、肉団子の甘酢あんかけ、海鮮焼きそば、豚肉の衣揚げ炒め、そしてフカヒレ入りの焼売。それぞれが独自の味わいを放ち、特に豚肉の衣揚げはその味と食感で思わず虜に。見た目の豪華さも相まって、焼売も深い満足感を与えてくれました。

二人で心地よい食事の時間を過ごし、お腹も心も満たされた夜。これだけの料理を楽しんで、会計は5500円。意外とリーズナブルな価格にも驚きました。チャーハンに添えられた卵スープには、意外なゲストとしてパクチーが。この小さなサプライズも新たな発見でした。

またここを訪れたい、そう心から思える素晴らしい体験でした。友人と共有した美味しい時間は、再び足を運ぶ理由に十分過ぎるほどです。

高円寺北口から徒歩5分、活気ある庚申通りを歩くと、様々な店舗が目に飛び込んでくる。そんな中、一際目を引くのが、週末限定で「タンタン」の店舗を間借りして営業するラーメン店。日曜日の午後、庚申通りを進むと、その黄色い看板が迎えてくれる。店内には、過去に食べログ3.6を獲得し、TV出演経験もある店主が立つ。

店内は狭く、カウンター席が5席のみ。しかし、その狭さがまた、こじんまりとした雰囲気を醸し出し、ラーメンへの期待を高めてくれる。メニューはシンプルで、「竹岡式ラーメン」が目玉。昭和の香りを感じさせるこのラーメンは、千葉県のご当地ラーメンであり、店主の地元へのこだわりが感じられる。

しかし、この日の注目は「めっちゃ凄っど？煮干しらぁ麺」。この一杯には、店主の挑戦が詰まっている。濃厚な煮干しスープには、煮干しの全てが凝縮されており、その風味、旨味、さえもが口の中で広がる。煮干し油や煮干粉も加えられており、そのこだわりが一杯に集約されている。

麺は中ストレートで、スープとの相性も抜群。チャーシューは宮醤油で煮込まれ、その旨味がラーメンに更なる深みを加える。食べ終わる頃には、スープを一滴残さず飲み干してしまうほど。この濃厚煮干しラーメンは、煮干しラーメンの新たな可能性を感じさせてくれた。

「タンタン」での間借り営業は、週末のランチタイムの特別な時間。この店でしか味わえない、煮干しラーメンの究極形を楽しむことができる。店主の情熱と挑戦が詰まったこのラーメンは、煮干しマニアはもちろん、ラーメン愛好家にも是非味わってもらいたい一杯だ。ごちそうさまでした。

鷺宮駅から北へ僅か3分、バス通り沿いに佇む「麺々」は、ただのラーメン店とは一線を画す、お洒落で落ち着いた雰囲気の隠れ家的存在です。店の装飾から入り口まで、どこをとっても洗練された大人の空間が広がり、ジャズが流れる店内は、ランチタイムが終わりに近づく静かなひと時を演出しています。

この日の選択は、定番の「支那そば」と、少し特別感のある「あさりラーメン」。700円の支那そばは、慣れ親しんだ味わいでありながら、具材のチャーシューが絶品。一口食べれば、「チャーシュー麺にすれば良かった」と思わずにはいられない美味しさです。一方、1000円のあさりラーメンは、特に目立つ特徴はないものの、堅実な味わいで満足感を与えてくれます。

食後にサービスで提供される「大人の焼きプリン」は、まさにこの店の隠れた名物。その滑らかな口当たりと深い味わいは、一度食べたら忘れられない絶品。ラーメンを食べに来たはずが、このプリンを目当てに再訪する客も少なくないとか。

「麺々」では、お洒落な空間でじっくりと食事を楽しむことができます。鷺宮に訪れた際は、是非このお店で、ラーメンとは一味違う「大人の焼きプリン」を堪能してみてください。間違いなく、また足を運びたくなるはずです。ご馳走様でした。

新たな食の旅で訪れたのは、高円寺南に位置するラーメン春樹高円寺店。この地に3店舗目としてオープンしたばかりのこの店、オープン初日から3日間は、特定のメニューを半額で提供するサービスが行われ、お客さんの絶えない賑わいを見せていました。

店の前に掲示されているメニューには、つけ麺やラーメンの様々な選択肢が。特につけ麺は、並盛から特盛、そして驚くべき900gの山盛りまで同一価格で提供されています。また、サイドメニューにはお子様セットやライス類、餃子などが揃えられていました。

店内に入ると、先客が数人。しかし、訪れるお客さんは途切れることがなく、常に賑わいを見せていました。店内は以前よりもゆったりした席配置になっており、テーブル席も設けられています。

私が選んだのは、超濃厚魚介とんこつつけ麺。トッピング皿、麺、そしてつけ汁が順に運ばれてきました。全粒粉を思わせる太麺と、平均的な濃度のつけ汁。特別な驚きはありませんでしたが、十分満足できる味わいでした。トッピングは、チャーシュー、メンマ、ネギ、味玉、海苔に魚粉が含まれており、食べたいときに好きなだけつけ汁に浸すことができるのが良いポイントです。

麺をすべて頂いた後は、スープ割りをお願いしました。刻みネギが加えられ、専用の温められたスープが注がれると、驚くほど美味しい一杯に。つけ麺とはまた違った美味しさを楽しむことができました。

ラーメン春樹高円寺店では、平均を超えるつけ麺の味わいと、特に印象的だったスープ割りの美味しさが魅力です。高円寺でつけ麺を求めるなら、ぜひこの店を訪れてみてはいかがでしょうか。

昼時、再び青梅街道大勝軒杉並へ。店内には先客8名がいました。今回も720円で320gの油そばを選択。注文後、約10分で提供されます。

まずは、ニンニクと辛味をたっぷりと加え、しっかりと混ぜ合わせて味わいました。320gの麺は十分なボリューム感を提供し、満足感がありますが、味にはもう少し何かが欲しいと感じます。食べ進める中で、残り1/3ほどになったところでお酢を加えてみると、味わいに変化が生まれ、罪悪感が薄まりました。

隣に座った方は特盛のつけそばを注文されていましたが、麺の1/3を食べたあたりで休憩。その後、食べることなく店を出られました。おそらく、隣の人も味噌いちが臨時休業で、やむを得ずこちらの店を選ばれたのでしょう。残念ながら、彼の口には合わなかったようです。

青梅街道大勝軒杉並の油そばは、ボリューム満点で価格も手頃。しかし、味の深みや独自性をもう少し感じられると、さらに魅力的になるかもしれません。お酢を加えることで新たな味わいを楽しむことができ、小さな発見がありました。

久々に訪れたネオレトロな雰囲気が心地よいラーメン店。店内のやや暗めの照明が、特別な時間を演出しています。

今回の注文は「ミックスワンタンメン」。価格は1,000円と、この店のこだわりを反映した内容に見合ったものです。あっさりとした醤油スープは、柔らかめの細麺と相性抜群。毎回この組み合わせには満足させられます。

注目すべきは、テルテル坊主を思わせる形の粗挽き海老ワンタン。そのプリプリとした食感は、食べる者を虜にします。ジューシーな肉ワンタンもまた、特別な美味しさを提供してくれます。さらに、縁がほんのりピンク色を帯びた焼豚は、薄切りながらもその存在感をしっかりと主張。素材ひとつひとつに、店のこだわりが感じられます。

途中で、卓上常備の粗挽き胡椒を加えてみましたが、個人的にはホワイトペッパーの方がこのラーメンには合うと感じます。それはさておき、この店の魅力の一つに、訪れる客層の年齢が高めであることも挙げられます。若手としては、まだまだ先輩方には及ばないなと感じつつも、世代を超えて愛されるラーメンの味を堪能することができました。

スーパーマーケット「オリンピック」内にある食堂で、今日のランチは手軽さを求めての訪問でした。店内は広々としており、席数も多く、メニューの豊富さとお手頃価格が特徴です。

注文したのは、醤油ラーメンとミニ炒飯がセットになったメニュー。価格は非常にリーズナブルな750円。ラーメンにはチャーシュー、メンマ、なると、葱、水菜、海苔がたっぷり入っており、見た目も味も満足できる内容でした。麺はツルッとしていて、スープとの相性も良かったです。

一方、ミニ炒飯は少し塩気が強く、パラっとしていなかった点が少し残念でしたが、価格を考えれば十分満足できる内容です。

食後のスイーツとしてクリームぜんざいを注文。ソフトクリーム、抹茶わらび餅、あんが入っており、見た目も美しく、パフェのような豪華さで満足感がありました。

平日にもかかわらず、近所の方々で賑わっている様子からも、この食堂の便利さと魅力が伺えます。種類豊富なラーメン、カレー、カツ丼、たこ焼きなどが気軽に楽しめるのは、地域にとっても大きな魅力の一つでしょう。お手頃価格で満足のいく食事とスイーツを楽しめるスーパー内食堂は、日常使いにぴったりの場所です。