阪急電車の西向日駅 から歩いて20分ほど、京都市伏見区の西のはずれ羽束師菱川町に鎮座し、山号を普陀落山と号する真言宗豊山派のお寺さんです。養老6年(722)に徳道上人により創建されたと伝わる古刹で京都洛西観音霊場の第15番札所になっています。正面の階段の上に本堂、右手に庫裏があり、鎮守社の左側には「愛宕山大権現」と刻まれ宝暦11年(1761)の銘がある石灯籠や不動明王が線刻された石仏群などが祀られています。住宅に囲まれた小さなお寺さんで観光寺院の様な派手さは無く、檀家さんや地元の方々を静かに見守っておられるような雰囲気があり穏やかな気持ちになりました。