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〔数理2〕暗算で止まってしまうとき――「覚えているのに使えない」には理由があります NEW

〔数理2〕暗算で止まってしまうとき――「覚えているのに使えない」には理由がありますの写真

暗算で止まってしまうとき、頭の中では何が起きているのでしょう
(数理2|前編)

お母さんへ。

「計算はできるんですけど、
暗算になると止まってしまうんです」

そんなご相談をいただくことがあります。

紙に書けばできる。

筆算なら答えも出せる。

ところが、
「では、頭の中でやってみようか」
となると、

急に手が止まってしまう。

一生懸命考えているのに、
途中で分からなくなる。





そんな姿を見ると、

「計算力が足りないのかな」

「もっと練習したほうがいいのかな」

と思うこともあるかもしれません。

でも、少し違った見方をすると、

その子がどこで困っているのかが
見えてくることがあります。





たとえば、
最初の数字は覚えている。

次に何をするかも、
聞けば分かっている。

それなのに、

途中の数字を覚えたまま
次の計算をしようとすると、

分からなくなってしまう。


どこまで計算したのかが
見えなくなることもあります。





これは、
「何も分かっていない」
ということとは少し違います。

覚えている数字を、
次の計算へ
つなげながら扱うことが
難しいのかもしれません。

ですから、
答えが出なかったとしても、

途中までたどれている。

一つ前までは分かっている。

そんな
「できているところ」が
残っていることがあります。





大人には簡単に見える
つぎのような計算でも、

「8に2を足して10。
残りの3を足して13」


子どもの頭の中では、

8を覚える。

2を動かす。

10をつくる。

残った3を足す。

いくつもの小さな動きが
続いています。





そのどこかで数字が
見えなくなると、

暗算は急に
難しくなります。

だから、
「こんな計算もできないの?」
ではなく、

「どこまでは分かっているのかな」
と見てみる。

すると、
止まっているように見えた子にも、

分かっているところが
見つかることがあります。





そこが分かれば、

次にどんな助けが
あればよいのかも、少し
見つけやすくなります。

後編では、
頭の中だけで頑張らせるのではなく、

数字をいったん「見える形」にして、

暗算につなげていく方法を
考えてみたいと思います。

〔数理2〕暗算で止まってしまうとき――「覚えているのに使えない」には理由がありますの写真_1枚目

数字を「見える形」にすると、考えやすくなる子もいます
(数理2|後編)

お母さんへ。


暗算なのだから、

紙に書かずに
頭の中だけで
できるように
しなければならない。

そんなふうに
考えなくても
大丈夫です。

頭の中だけでは
数字が分からなくなってしまうなら、

最初は数字を
見えるところに
置いてみます。





たとえば、
10をつくって考える。

数字を二つに
分けてみる。

途中の数字を
紙に書いてみる。

丸で囲んだり、

線でつないだりして、

「この数字が、ここへ動いたんだね」
と一緒に確かめてみる。





そうすると、
頭の中だけでは
見えなかった
数字の動きが、

少しずつ
分かってくる子がいます。

大切なのは、

最初から全部を
暗算でできるようにすること
ではありません。





まずは、
「ここまでは分かった」

「次はこれをすればいい」
と、一つずつ
つながること。

一緒にやってできたものを、
今度は少しだけ
自分でやってみる。

難しくなったら、また
見える形に戻してみる。

そんな行き来があっても
いいのだと思います。





暗算の練習というと、
たくさん問題を解くことを
思い浮かべるかもしれません。

でも、
分からないまま繰り返すより、

「そういうことか♪」
と分かる経験を重ねながら
繰り返していく。

そうすると、数字は少しずつ
扱いやすくなっていきます。

そして、ある日、
紙に書いていた
途中の数字を

書かなくても
できることがあります。





「これ、頭の中でできた」

そんな小さな瞬間が生まれます。

最初から速くなくても
大丈夫です。

昨日より一つ分かった。

昨日より少し自分でできた。

そんな変化を見つけながら、

その子に合った方法を
一緒に探していけば
いいのだと思います。





数が
「分からないもの」から、

少しずつ
「動かせるもの」へ。

その先に、
暗算のしやすさも
つながっていくことがあります。

このような考え方をもとにした
具体的な指導については、

店舗情報ページのメニュー内
『「うちの子でも大丈夫?」
賢明学院中学合格コーチング』
にもまとめています。

ご家庭での一つのヒントとして、
よろしければご覧ください。

〔数理2〕暗算で止まってしまうとき――「覚えているのに使えない」には理由がありますの写真_2枚目

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