動き出しやすい環境には共通点があります
(前編)
お母さんへ。
ここまで環境編を読んでくださった中で、
「では、どうすれば
子どもは動きやすくなるのだろう?」
そんなふうに思われた方も
いらっしゃるかもしれません。
環境によって動きやすさは変わる。
条件が整うと自然に動き始める。
小さな変化は、
大きな成長の始まりになる。
ここまで、そのような
お話をしてきました。
では、その環境とは、
特別なものなのでしょうか。
私は、
そうではないと考えています。
長く子どもたちと
関わる中で感じるのは、
動き始める
子どもたちの周りには、
共通した環境があるということです。
例えば、
最初に何をすればよいかが分かる。
やることが一つに絞られている。
少し頑張れば終えられそうだと感じられる。
こうした環境では、
子どもたちは
安心して
最初の一歩を
踏み出しやすくなります。
そして、一歩踏み出せると、
思っていたよりも自然に
次へ進めることも少なくありません。
最初は
「一問だけ」のつもりだったのに、
気がつけば
二問、三問と取り組んでいた。
そんな姿を、私はこれまで
何度も見てきました。
大切なのは、
最初からたくさん頑張ること
ではありません。
「始められた」という
経験を積み重ねることが、
次の動きを生み出していくのです。
反対に、
何から始めればよいか分からない。
やることがたくさん見えてしまう。
失敗しそうな気持ちが先に立つ。
そんな環境では、
本来の力があっても、
動き始めることが
難しくなる場合があります。
違いを生んでいるのは、
お子さまの能力だけ
ではありません。
動き出しやすいように、
環境が整えられているかどうかも、
大切な要素なのです。
私は、
子どもを変えようとする前に、
まず環境を整えることを
大切にしています。
すると、今まで
止まっていたように
見えた子どもが、
少しずつ
自分から動き始めることがあります。
後編では、ご家庭でも
すぐに取り入れられる、
小さな環境の整え方について、
一緒に考えていきたいと思います。
今日からできる、小さな整え方
(後編)
お母さんへ。
前編では、子どもたちが
動きやすくなる環境には、
共通した特徴があることを
お話ししました。
では、ご家庭では、
どのようなことから
始めればよいのでしょうか。
難しいことをする必要は
ありません。
まず最初の一歩を
軽くすることを、私は、
おすすめしています。
例えば、
「今日は一ページだけ読んでみよう。」
「まず一問だけやってみよう。」
そんなふうに、
始める負担を
小さくしてみます。
また、
勉強時間を長くするよりも、
「五分だけやってみよう。」
という方が、
動き出しやすい子もいます。
大切なのは、
続けることより先に、
始められることです。
一度動き始めると、
子どもたちは、
その流れの中で、
「もう少しやってみようかな。」
と思えることがあります。
そして、
始められたことに気づいたら、
「始められたね。」
「今、自分から取りかかれたね。」
と、見えた事実を
そのまま
言葉にして
返してあげます。
その積み重ねが、
安心につながり、
「またやってみよう。」
という気持ちを
育てていきます。
子どもたちは、
「できたから自信がつく」と
いうよりも、
安心して始められた
経験を積み重ねることで、
少しずつ、
「自分にもできるかもしれない。」
という感覚を育てていきます。
だからこそ、
毎日の小さな一歩を見守ることが、
ご家庭では
大きな力になっていくのです。
ほんの少し環境を整えるだけで、
子どもたちの動き方は、
やさしく変わり始めます。
その変化は小さくても、確実に
次の一歩につながっています。
だから私は、
能力よりも先に、
安心して動き始められる
環境を整えることを、
大切にしています。
ご家庭でのヒントとして、
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『「うちの子でも大丈夫?」賢明学院中学合格コーチング』
でも、
具体的な考え方を
ご紹介しています。
よろしければご覧ください。