学校で力が出しにくい理由とは
(前編)
お母さんへ。
「家ではできるのに、
学校ではできないんです。」
そんなご相談をいただくことがあります。
家では落ち着いて問題が解ける。
宿題も取り組める。
ところが学校へ行くと、
急に手が止まってしまう。
先生の話は聞いている
ように見えるのに、
いざ取り組もうとすると
動けなくなる。
授業が終わったあと、
「今日は何を勉強したの?」
と聞いても、
よく覚えていないこともあります。
そんな様子を見ると、
「やる気がないのかな。」
「勉強が苦手なのかな。」
と感じてしまうこともあると思います。
でも私は、
長く子どもたちと関わる中で、
少し違う見方をするようになりました。
学校では、
チャイムが鳴る。
先生の説明が始まる。
ノートを書く。
次の問題へ進む。
みんなと同じペースで
授業が進んでいきます。
その流れが合う子にとっては、
とても学びやすい環境です。
けれど、
考える速さ。
理解の仕方。
集中できる時間。
そうした一人ひとりの違いによっては、
ほんの少し流れが合わないだけで、
動きにくくなることがあります。
つまり、
「できない」のではなく、
学校という環境の中で、
本来の力を出しにくい状態に
なっているだけなのかもしれません。
この視点で見てみると、
止まっているように
見えるお子さまにも、
まだ使われていない力が
残っていることに気づきます。
後編では、
なぜそのようなことが起こるのか、
そして、
お子さまが力を発揮しやすく
なるために大切なことを、
もう少し具体的に
お話ししたいと思います。
子どもは「流れ」が見えると動き始めます
(後編)
お母さんへ。
前編では、
家ではできるのに、
学校では力を出し
にくくなる子どもがいる
ことをお話ししました。
では、
お子さまの中では、
何が起きているのでしょうか。
私は、
能力よりも、
「流れ」の違いが
大きいと感じています。
周りのペースが少し速い。
説明を聞いているうちに
次へ進んでしまう。
一度つまずくと、
立て直す時間がない。
そんな小さな出来事が
重なるだけでも、
子どもは動き出す
きっかけを失ってしまいます。
反対に、
何から始めればよいか分かる。
一つ終わると次が見える。
少し考える時間がある。
そんな流れの中では、
子どもたちは驚くほど
自然に動き始めます。
私のオフィスでも、
一人ひとりの様子を見ながら、
音読をしたり、
短く説明したり、
少し暗算をしたり、
学びの流れを
整えることを大切にしています。
すると、最初は
止まりがちだった子が、
「できた。」
「もう一回やってみよう。」
と、自分から前へ
進み始めることがあります。
家で
できていることがあるのなら、
それは、お子さまの中に
力がある証拠です。
その力を発揮しやすい流れが、
すでにそこには
あるということです。
だから私は、
「できる・できない」
ではなく、
「どんな環境なら力を出せるだろう」
という視点を
大切にしています。
もし今、
学校で思うように
力を発揮できなくても、
どうか焦らないでください。
その子に合った流れが見つかると、
子どもたちは少しずつ、
自分の力で歩き始めます。
その小さな変化が積み重なり、
やがて
大きな自信へと
育っていくのだと思います。
ご家庭でのヒントとして、
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『「うちの子でも大丈夫?」賢明学院中学合格コーチング』
でも、具体的な考え方をご紹介しています。
よろしければご覧ください。