お母さんへ。
「どうしても苦手なところが気になってしまう」
そう感じることはありませんか。
できていないところを見ると、
そこを何とかしてあげたくなる。
それは、とても
自然なことだと思います。
でも、その関わり方が、
かえって流れを
止めてしまうこともあるのです。
お子さまは、
うまくいっていない部分を
強く意識すると、
動きが止まりやすくなります。
「ここができていない」
「また間違えた」
そう感じる時間が続くと、
少しずつ気持ちが
重くなっていきます。
そしていつの間にか、
「やりたくない」という状態に
なってしまうこともあります。
本来は、力がある
お子さまであっても、
入り方が合っていないだけで、
止まってしまうことがあるのです。
一方で、
うまくいっていることに
取り組んでいるとき、
お子さまは自然と動き続けます。
「できた♪」
「もう一回やってみたい!」
そんな気持ちが生まれ、
流れが続いていきます。
この「流れ」があるとき、
お子さまは無理なく
力を発揮しています。
だからこそ大切なのは、
苦手なところを直すことよりも、
何より
「流れを止めないこと」です。
どこならスムーズに動けるのか。
どんな形なら取り組みやすいのか。
その入り口を見つけることが、
とても大切になります。
苦手な部分は、
あとから少しずつ
整えていくことができます。
でも、流れが
止まってしまうと、
そこに戻ること自体が
難しくなってしまいます。
「どこからなら、
この子は動き出せるのだろう?」
そんな視点で見ていくと、
これまでとは
違った関わり方が見えてきます。
無理に前へ進めようとしなくても、
自然に動き出す瞬間は、
必ずどこかにあります。
その小さな動きを
見つけてあげることが、
次の一歩につながる
大切なきっかけになります。
後編では、
その「流れ」をどのように作り、
やさしく学びへとつなげていくのかを、
具体的にお伝えしていきます。
では、その「流れ」を、
どのように
作っていけばよいのでしょうか。
大切なのは、
「できるところから始めること」です。
たとえば、
漢字が苦手なお子さまであっても、
音読はスムーズにできることがあります。
計算が苦手でも、
簡単な問題であれば
リズムよく進められることがあります。
その「できる形」から始めることで、
お子さまは自然と動き出します。
一度動き出すと、少しずつ
リズムが整っていきます。
そして、その流れの中で、
ほんの少しだけ新しいことを加えていく。
これが、無理のない広げ方です。
最初から苦手なところに向き合うのではなく、
流れの中でやさしく触れていく。
そうすることで、
お子さまは抵抗なく取り組めるようになります。
大切なのは、
「できる → もう少しやってみる」
この感覚を続けることです。
その積み重ねが、やがて
苦手な部分にもつながっていきます。
そして、お母さんの関わり方も、
少しずつ変わっていきます。
「直す」から、
「流れをつくる」へ。
「できていないところを見る」から、
「動いているところを見る」へ。
その視点の変化が、
お子さまにとって大きな安心になります。
お子さまは、
安心の中で動き出し、
流れの中で力を伸ばしていきます。
焦らなくて大丈夫です。
小さな流れを大切にしながら、
少しずつ積み重ねていくことで、
そのお子さまらしい形で、
学びは自然に広がっていきます。
その過程を信じて見守ることが、
お子さまの安心と自信を育てていきます。
このような流れを大切にした指導についても、
店舗情報ページの各メニュー内で、
具体的にご紹介しております。
ご家庭での関わり方のヒントとして、
よろしければご覧いただければと思います。
このシリーズは、【1】〜【10】でお届けしています。
前後のお話も、やさしくご覧いただければ幸いです。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一