「勉強はあまり好きではないみたいで…」
(前編)
そんなご相談をいただくことがあります。
机に向かう時間は短いけれど、
好きなことにはとても集中している。
そういう姿を見ることはありませんか。
実は、その「好き」の中に、
大切な力が隠れていることがあるのです。
たとえば、絵を描くこと。
ゲームに夢中になること。
何かを作り続けること。
一見すると、
勉強とは関係がないように
見えるかもしれません。
でも、その時間の中で、
お子さまは
自分なりの集中の仕方や、
取り組み方の
リズムを身につけています。
好きなことに向き合っているとき、
お子さまは
無理をしていません。
やらされているのでもなく、
評価を気にしているわけ
でもありません。
ただ、その時間に
没頭している。
その状態こそが、
本来の力が自然に
発揮されている状態です。
反対に、
「勉強しなさい」と言われた瞬間に、
動きが止まってしまうことがあります。
それは、能力がないから
ではありません。
その子にとって、
入り方が
合っていないだけなのです。
どの子にも、
「動き出せる入り口」があります。
そして多くの場合、
その入り口は、すでに
日常の中に現れています。
ただ、それが
「勉強ではない形」で出ているために、
見落としてしまうことがあるのです。
だからこそ、いま
目の前にある
「好きな時間」を、
少しだけ違う角度から
見てみることが大切になります。
「この子は、どんなときに集中しているだろう」
そんな視点で見ていくと、
これまでとは違った姿が
見えてくることがあります。
そしてその気づきは、
お母さんの関わり方をやさしく
変えていくきっかけにもなります。
「勉強」という枠だけで見ていたときには
気づけなかった、
その子らしい伸び方のヒントが、
少しずつ見えてくることもあります。
後編では、
その「好き」の中にある力を、
どのように学びへとつなげていくのか、
やさしくお伝えしていきます。
では、その
「好き」の中にある力を、
どのように学びへと
つなげていけばよいのでしょうか。
答えは、とてもシンプルです。
「そのままの流れを使うこと」です。
たとえば、
絵を描くことが好きなお子さまであれば、
文字や漢字も
「描く」ように書いてみる。
ゲームが好きなお子さまであれば、
問題を
「クリアしていく感覚」で取り組んでみる。
大切なのは、
新しいやり方を無理に与えることではなく、
すでにその子が持っている
集中のリズムや入り方を、
そのまま活かしていくことです。
好きなことに取り組んでいるとき、
お子さまは自然と工夫をしています。
どうすればうまくいくのか。
どうすれば、もっとできるようになるのか。
その感覚は、
学びにもそのままつながっていきます。
できていないところから
始めるのではなく、
すでにできている形から
少しずつ広げていく。
その方が、お子さまは
無理なく動き出します。
そして、お母さんの関わり方も、
少しずつ変わっていきます。
「やらせる」から、
「流れに乗せる」へ。
「注意する」から、
「気づいて見守る」へ。
その変化が、
お子さまにとって
大きな安心になります。
お子さまは、
自分のペースで動けるときに、
一番自然に力を発揮します。
焦らなくて大丈夫です。
好きなことの中にある集中は、
そのまま大切な土台になっていきます。
その流れを大切にしながら、
少しずつ学びへと
つなげていくことで、
お子さまらしい本来の形で、
力は、静かに育っていきます。
その積み重ねが、やがて
「自分から学ぶ力」へと
つながっていきます。
そしてその力は、
勉強だけでなく、
これからの人生の
さまざまな場面で、
静かに支えとなっていきます。
もしよろしければ、
このような流れをもとにした
具体的な指導内容についても、
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「うちの子でも大丈夫?」
賢明学院中学合格コーチングとして
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ご家庭での関わり方のヒントとして、
よろしければご覧いただければと思います。
このシリーズは、【1】〜【10】でお届けしています。
前後のお話も、やさしくご覧いただければ幸いです。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一