この子の中にヒントがあります
(前編)
お母さんへ。
「何がきっかけになれば、この子は動くのだろう」
そう考えたことはありませんか。
声をかけても反応が薄い。
やる気がないように見える。
そんなふうに感じると、
どうしても
外に答えを
探したくなりますよね。
「どんな声かけがいいのか」
「どんな方法なら動くのか」
他の子の例を見て、
それを試してみる。
けれども、
思うようにいかない。
そんな経験をされたことも、
あるかもしれません。
でも実は、そのヒントは、
すでに
この子の中にあることが
多いのです。
たとえば、
好きなことには
自然と集中している。
ある場面では、
自分から動いている。
何気ない瞬間に、
ふっと力を発揮している。
そうした姿を、これまでに
一度も見たことがない、
ということは、
ほとんどありません。
外から見ると、
「やる気がない」と
見える時間の中にも、
その子なりの動き方や、
スイッチの入り方が、
必ずどこかに現れています。
ただ、それは
とても小さく、
一瞬で
通り過ぎてしまうことが多いのです。
だからこそ、
見つけにくく、
気づきにくい。
そして気づかないまま、
「動かない子」として
見てしまう。
けれども、
ほんの少しだけ
視点を変えてみると、
「この子は、こういうときに動くんだな」
そんな手がかりが、
少しずつ見えてくることがあります。
大切なのは、
新しい方法を探すことではなく、
すでに起きている小さな動きに
気づいていくこと。
その積み重ねが、
この子に合った関わり方を
静かに教えてくれます。
そして、そのヒントは
特別な場面ではなく、
日常の中に、さりげなく
現れていることがほとんどです。
だからこそ、
見つけようと力を入れるよりも、
「気づけたらいいな」という
やわらかい目で見ることが、
とても大切になります。
後編では、
その「内側にあるヒント」を
どのように
日常の中で活かしていくのか、
具体的にお伝えしていきます。
ヒントに気づくと、関わり方が変わります
(後編)
では、そのヒントを
どのように
活かしていけばよいのでしょうか。
答えは、とても
やさしいところにあります。
それは、
「動いている瞬間を、そのまま受けとめること」
です。
たとえば、
好きなことに
取り組んでいるときの集中。
自分から動いたときの表情。
ほんの少し前に進んだときの変化。
そうした瞬間に、
「今、この子は動いている」
と感じてみる。
評価するのではなく、
ただ、そのまま受けとめる。
それだけで、
お母さんの見え方は
大きく変わります。
そして不思議なことに、
見え方が変わると、
関わり方も、
自然に変わっていきます。
無理に動かそうとしなくなる。
急がせなくなる。
待つ時間が、少し増える。
その変化が、
お子さまにとっては
大きな安心になります。
お子さまは、外から
強く引っ張られるよりも、
自分の内側から動けるときに、
一番自然に力を発揮します。
だからこそ、
その子の中にある
「動ける条件」を
大切にしていくことが、
何よりも重要なのです。
できていないところを
無理に変えようとするよりも、
すでにある動きを、
少しずつ広げていく。
その方が、
お子さまはずっと自然に、
そして確実に伸びていきます。
お母さんが、
「この子の中にヒントがある」
そう感じられるようになると、
不安は少しずつ、
安心へと変わっていきます。
焦らなくて大丈夫です。
その子の中にある
小さな動きは、これからの
成長につながる
大切な種です。
それに気づき、
やさしく見守ることで、
その子らしいペースで、
力は、自然に、そして確かに育っていきます。
もしよろしければ、
このような流れをもとにした
具体的な指導内容についても、
店舗情報ページのメニュー内
『関連メニュー』
「うちの子でも大丈夫?」
賢明学院中学合格コーチング
としてまとめております。
ご家庭での関わり方のヒントとして、
よろしければご覧いただければと思います。
このシリーズは、【1】〜【10】でお届けしています。
前後のお話も、やさしくご覧いただければ幸いです。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一