「どうしてできないのだろう」
そう感じる瞬間は、
誰にでもあると思います。
何度も
同じことを伝えているのに、
なかなか動いてくれない。
そんなとき、つい
「できていないところ」に
目が向いてしまいますよね。
でも、その見え方には、
少しだけ
別の角度があるのです。
たとえば、
止まっているように見える
その時間も、
実は
その子の中では、
何かを感じたり、
考えたりしている
時間かもしれません。
外から見ると、
「動いていない」ように
見えても、
内側では、
次に進むための準備が
静かに
進んでいることがあります。
子どもはそれぞれに、
動き出す
タイミングが違います。
すぐに反応する子もいれば、
少し時間をかけてから
動き出す子もいます。
その違いは、
能力の差ではなく、
「リズムの違い」です。
けれども、
周りと比べてしまうと、
そのリズムが見えなくなり、
「遅れている」
「できていない」
そんなふうに
感じてしまうことがあります。
本当は、
その子なりのペースで、
少しずつ進んでいるのに、
見方が一つに
固定されてしまうと、
その変化に
気づきにくくなってしまうのです。
だからこそ、ほんの
少しだけ立ち止まって、
「今、この子の中で
何が起きているのだろう」
そんなふうに見てみることが、
とても大切になります。
見えない時間の中にも、
その子なりの意味がある
と感じられると、
待つことへの不安も、
少しやわらいでいきます。
見え方が変わると、
同じ場面でも、
感じ方が変わります。
そしてその変化は、
お母さんの
声かけや関わり方にも、
やさしく影響していきます。
後編では、
その「見方の変化」を
どのように
日常の中で活かしていくのか、
具体的にお伝えしていきます。
では、その見方を
どのように
活かしていけばよいのでしょうか。
答えは、とてもシンプルです。
「できている瞬間」に
目を向けることです。
たとえば、
・好きなことには集中している
・ある場面では自分から動いている
・ふとしたときに表情がやわらぐ
そんな瞬間はありませんか。
一見すると小さなことですが、
そこには、
その子の「動ける条件」が
しっかりと表れています。
つまり、
その子が動き出すヒントは、
すでに日常の中に
存在しているのです。
できていないところを
無理に動かそうとすると、
子どもは、さらに
止まってしまうことがあります。
でも、
できているところを
少し広げていくと、
その流れは、
自然に他の場面にも
つながっていきます。
たとえば、
好きなことに
取り組んでいるときの
集中のしかた。
その空気やリズムを、
ほんの少し
別の場面にも
重ねていく。
それだけで、
子どもの動き方は
少しずつ変わっていきます。
そして、お母さんの中に
「この子は、このやり方で動くんだ」
という感覚が生まれてくると、
声のかけ方も、
待つ時間も、
自然と整っていきます。
子どもは、
変えようとされると
苦しくなりますが、
理解されると、
安心して動き出します。
焦らなくて大丈夫です。
小さな変化に気づき、
それを大切にしていくことで、
その子の中にある力は、
ゆっくりと、でも確実に
広がっていきます。
子どもを変えようとすると、
どうしても力が入ってしまいます。
でも、見方を
少し変えるだけで、
関わりはやわらかくなります。
「できていない」ではなく、
「どこで動いているか」を見ること。
そこから、自然な成長が始まります。
もしよろしければ、
このような流れをもとにした
具体的な指導内容についても、
店舗情報ページのメニュー内
『「うちの子でも大丈夫?」賢明学院中学合格コーチング』
としてまとめております。
ご家庭での関わり方のヒントとして、
よろしければご覧いただければと思います。
このシリーズは、【1】〜【10】でお届けしています。
前後のお話も、やさしくご覧いただければ幸いです。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一