遊びの中で、算数が一気に伸びる瞬間があります
(前半)
お母さん。
「勉強をしなさい」と
言わなくても、
子どもが自然に学び始める。
そんな場面があるとしたら、
少し驚かれるかもしれません。
先日のセッションで、
まさに
そのような時間がありました。
最初は、
おやつを食べながらの
リラックスした時間です。
キャンディをなめながら、
おにぎりを一口。
そのような、
いわゆる
「勉強ではない時間」の中で、
私は、ほんの少しだけ
声をかけていきます。
「この漢字、読めるかな?」
「9×18って、いくつだと思う?」
あくまで軽く、
会話の中に
そっと混ぜるように。
するとその子は、
自然な流れで
考え始めます。
ここで大切なのは、
「勉強モードにしないこと」です。
構えさせない。
やらせない。
でも、関わりは止めない。
その絶妙なバランスの中で、
子どもの頭は
静かに動き始めます。
やがてその子は、
自分から
問題を作り始めました。
「9×23は?」
「9×123は?」
私はその場で、
すぐに答えます。
そして後から一緒に、
筆算で
確認していきます。
すると、
「ほんまや…」
「なんでできるん?」
という驚きとともに、
「自分もできるようになりたい」
という気持ちが、
自然と芽生えてきます。
この瞬間が、
とても大切なのです。
勉強を「させる」の
ではなく、
「やってみたい」という気持ちが
内側から動き出す。
その入り口は、実はとても
やさしい
ところにあります。
そして
このような体験は、
「できた」という結果以上に、
「考えることは楽しい」
という感覚を
子どもの中に残していきます。
その感覚こそが、
これから先の学びを支える、
いちばん
大きな土台になっていきます。
後編では、
この流れの中で
どのようにして
計算力が一気に
伸びていったのか、
具体的な仕組みについて
お伝えいたします。
苦手を触らずに、
できる力を伸ばす方法
(後半)
お母さん。
前回は、
「勉強モードにしない中で学びが始まる」
というお話をしました。
では、そこからどのようにして
力が伸びていくのでしょうか。
今回のポイントは、
とてもシンプルです。
「できる感覚を先に作る」
ということです。
このお子さまは、
引き算に少し
苦手意識がありました。
そこで、あえて
苦手な問題には
直接、触れません。
代わりに取り組んだのが、
9の段のイメージ暗算です。
たとえば、
9×13であれば、
130 − 13 と考えます。
すると、
117がすぐに出てきます。
この方法を使うと、
数秒で答えが出せます。
そして何より、
「できた」という感覚が
一気に生まれます。
この感覚があると、
子どもたちは
自分から取り組み始めます。
セッションの後半では、
9の段を繰り返しながら、
二乗計算も
組み合わせていきました。
途中で宿題を挟み、
漢字と計算を
交互に行いながら、
集中が途切れないように
リズムを作っていきます。
この「波のある学び方」が、
集中を長く保つポイントになります。
その子は、
「なんかわかってきた」
「できるようになりたい」と、
自然に言葉にしてくれました。
この状態になると、
勉強は
「やらされるもの」ではなく、
「自分から取り組むもの」に変わります。
そして結果として、
・9の段は暗算で処理可能
・三桁の掛け算にも対応
・引き算への抵抗感も軽減
という変化が見られました。
小学生でも、
一回のセッションで
ここまで変化が生まれます。
お母さん。
子どもは、
苦手を克服することで
伸びるのではありません。
「できるところから
流れを作ることで
伸びていきます」
この順番を整えるだけで、
学びの質は大きく変わっていきます。
もしよろしければ、
このような流れをもとにした
具体的な指導内容についても、
店舗情報ページのメニュー内
『「うちの子でも大丈夫?」賢明学院中学合格コーチング』
としてまとめております。
ご家庭での関わり方の
ヒントとしても、
よろしければ
ご覧いただければと思います。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一