学校になじみにくい子に見える
「こだわり」は、実は大切な力
(前編)
お母さんとお話ししていると、
よくこんな言葉を耳にします。
「うちの子は、ちょっとこだわりが強くて…」
「要領が悪いんです」
「同じことばかりやっているんです」
学校ではどうしても、
「要領よく」
「バランスよく」できる子が
評価されやすいものです。
そのため、こだわりが強い子は、
「ちょっと変わっている」
「扱いにくい」
そんなふうに
見られてしまうこともあります。
でも、長く
子どもたちを見ていると、
私はむしろ
逆のことを感じるようになりました。
学校のシステムから
少し外れやすい子たちほど、
とても大切な力を
持っていることが多いのです。
それは、
「一つのことを丁寧に繰り返す力」です。
例えば、
英語の音読を
何度も繰り返す。
古典の文章を、
声に出して読み続ける。
一見すると、
要領が悪いように
見えるかもしれません。
でも、この
「繰り返し」を嫌がらない子は、
実はとても
大きな可能性を持っています。
なぜなら、世の中で
専門家と呼ばれる人たちは、
みな同じ特徴を持っているからです。
一つのことを、
何度も、
丁寧に続ける力。
言い方を変えれば、
「職人気質」と
言えるかもしれません。
周りと同じようにできるかどうか
ではなく、
その子がどんな形で
力を積み上げているのか。
そこに目を向けてみると、
見え方は少しずつ
変わってきます。
お母さんが感じている「こだわり」は、
もしかすると、まだ
言葉になっていないだけの、
その子らしい強さなのかもしれません。
そして、その力は、
すぐに結果として
表れるものではありませんが、
時間をかけて、ゆっくりと
深く根を張っていきます。
目に見える変化が
少ないときほど、
その子の中では、
静かに土台が育っています。
その積み重ねこそが、
あとになって
大きな力となって
現れてくるのです。
さらに言えば、
このような子どもたちは、
周りのペースに
無理に合わせるよりも、
自分のリズムで取り組むことで
力を発揮します。
そのリズムを
大切にしてあげることが、
結果として、
いちばんの近道になることも
少なくありません。
「職人気質」の子どもは、
将来の専門家になる可能性がある
(後編)
少し意外に思われるかもしれませんが、
学校で
「要領がいい」と言われるタイプと、
社会で
専門家として活躍するタイプは、
必ずしも同じではありません。
研究者、職人、技術者、芸術家。
こうした分野で
活躍している人たちに
共通しているのは、
「一つのことを丁寧に積み重ねる力」です。
つまり、子どものころに
「こだわりが強い」
「同じことばかりする」
「要領が悪い」
そう言われていた気質が、
そのまま強みになることも
少なくありません。
実際に私の教室でも、
家では
あまり勉強しないのに、
一緒に取り組むと、とても
真面目に練習する子がいます。
英語の音読を繰り返し、
古典の文章を何度も読み、
丁寧に積み上げていきます。
こうした子どもたちは、
派手に伸びるわけ
ではありません。
でも、静かに、確実に、
力を積み重ねていきます。
お母さんから見て
「この子は要領が悪いのでは…」
そう感じることもあるかもしれません。
けれど、その子の中にある
真面目さや丁寧さは、
とても大切な宝物です。
その気質は、将来、
専門家として生きていくための
大きな力になる可能性があります。
焦らなくても大丈夫です。
その子のペースで、
一つずつ丁寧に積み上げていけば、
道は少しずつ開けていきます。
そしてある日、
「あの子らしさがあってよかった」
そう思える瞬間が、
きっと訪れます。
そのとき、お母さんがこれまで
感じてこられた迷いや不安も、
すべて意味のある時間だった
と感じられるはずです。
小さな積み重ねは、
すぐには形になりません。
けれど、確かに
その子の中に残り、
やがて揺るがない力へと
育っていきます。
その歩みを信じて見守ることが、
何より
大きな支えになっていきます。
小さな「分かった」の積み重ねが、
やがて大きな自信へとつながっていきます。
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『「うちの子でも大丈夫?」賢明学院中学合格コーチング』
として掲載しています。
ご家庭での関わり方の
ヒントとしても、
よろしければ
ご覧いただければと思います。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一