長い問題に向き合い始めたとき、
子どもの中で起きている変化
(前編)
お母さん。
「うちの子、長い問題になると
すぐに諦めてしまうんです…」
そんなふうに感じられたことはありませんか。
文章が長くなると、
読むだけで疲れてしまう。
何を聞かれているのか分からない。
そして、手が止まってしまう。
これは多くのお子さまに見られる、
とても自然な反応です。
けれども今回、ある女の子が
少し違った姿を見せてくれました。
「これ、もっと詳しくやりたい」
そう言って、長い問題文に
自分から向き合おうとしたのです。
平行移動、線対称、回転移動――
三角形の移動を組み合わせた
応用問題。
指で図形をなぞれば
答えは出せる問題です。
ですが、その子は、
そこで終わろうとしませんでした。
一文ずつ音読しながら、
ゆっくり丁寧に
読み解いていきます。
一つの問題に、30分近くかけて。
この姿を見て、私は
はっきりと感じました。
ああ、この子はもう、
「できること」では
満足しない段階に来ている、と。
子どもは、ある時期を境に、
「できる」から
「分かりたい」へ
静かに変わっていきます。
この変化は、とても大切です。
なぜなら、ここから先は、
教えられる勉強ではなく、
自分で深めていく学びへと
移っていくからです。
もう一つ、
印象的だった場面があります。
作図の問題で、
コンパスを使って
角を二等分する場面です。
その子は、
何度も何度も丁寧に
線を引き直していました。
手を動かしながら理解していく。
この感覚もまた、
とても大切な力です。
お母さん。
もしお子さまが、
長い問題を嫌がる
応用問題を避ける
そんな様子を見せていたとしても、
それは決して後ろ向きなサイン
ではありません。
むしろ、
「まだ準備が整っていないだけ」
ということがほとんどです。
そして準備が整ったとき、
お子さまは
自分から向き合い始めます。
今回の生徒のように。
では、なぜ
このような変化が起きたのか。
その理由については、
後編でお伝えします。
長い問題に向き合い始めたとき、
子どもの中で起きている変化
(後編)
前回は、ある女の子が
長い応用問題に
自分から向き合い始めた様子を
お伝えしました。
では、なぜ、このような
変化が起きたのでしょうか。
特別なことをしたわけ
ではありません。
むしろ大切なのは、
☆ 安心できる環境
☆ 無理のないリズム
☆ 少しずつの積み重ね
この3つです。
今回の学習の特徴は、
「ずっと頑張り続けていない」
という点にあります。
短いリスニングを挟みながら、
英語・数学・国語を
リズムよく行き来する。
単語も、書くだけではなく、
聞く・声に出す・手を動かす。
イラストの時間も入れています。
一見すると、
「集中していないのでは?」
と思われるかもしれません。
実は、コレ
集中を「切らさない工夫」
なのです。
お子さまは、
「頑張れ」と言われると
疲れますが、
「自然な流れ」の中では、
驚くほど集中します。
その子は今、
「集中しようとしなくても集中できる状態」です。
もう一つ大切なのが、
「自分で選んでいる」ということです。
何をやるか。
どこまでやるか。
どう進めるか。
その一つひとつに、
自分の意思が入っています。
この力が育つと、
やらされる勉強は
「自分の学び」に変わります。
さらに
印象的な出来事がありました。
その子が描いたイラストを、
入院中のお母さんのために
小学生の女の子が、
大切に持ち帰りました。
学びは、点数のため
だけのものではありません。
人の心を動かし、誰かを
元気にする力にもなります。
その子は今、
☆ 学ぶ力
☆ 表現する力
☆ 人を思いやる力
この3つを同時に育てています。
どうか焦らず、
今の良い流れを
大切にしてください。
お子さまは、
やる気で動くのではなく、
整ったときに
自然に動き始めます。
今回のように
「やらされる勉強」から
「自分から取り組む学び」へと変わる流れを、
具体的にまとめました。
店舗情報ページのメニュー内
『「うちの子でも大丈夫?」賢明学院中学合格コーチング』
として掲載しています。
もしよろしければ
ご家庭での関わり方のヒントとして、
ご覧いただければと思います。