「何もしたくない」と言ったとき、その奥で起きていること
(前編)
「何もしたくない」
お子さまから
そう言われたとき、
お母さんは、
どんなお気持ちになりますか。
進路を考えなければいけない時期なのに、
何を聞いても
「分からない」と返ってくる。
調べるように伝えても、
なかなか進まない。
「このままで大丈夫なのだろうか」
そんな不安が、ふと
心に広がることもあると思います。
先日も、あるお母さんから
同じような
ご相談をいただきました。
「進路を決めないといけないのに、
何がしたいのか
分からないと言うんです」
実際にお子さまと
お話ししてみると、
こう言われました。
「別にやりたいことはない」
「何もしたくない」
でも私は、
その言葉を聞いたとき、
こう感じました。
この子は、
ちゃんと考えようとしている
無理に決めたくない。
納得して選びたい。
その気持ちがあるからこそ、
簡単に答えを出さないのです。
ブュッフェで
料理を選ぶのにも迷う子が、
人生の進路をすぐに
決められるでしょうか。
そう考えると、
「分からない」という状態は、
実は
とても自然なことなのです。
そしてもう一つ、とても
大切な視点があります。
それは、
言葉にできないだけで、
心の中では
すでに動き始めている
ということです。
だからこそ、
正しい答えを教えることよりも、
「選べる状態をつくること」が
大切になります。
そのためにはまず、
安心できる関係
言葉にできる力
この2つが、ゆっくりと
土台になっていきます。
焦らず、その土台を
整えていくことが、
結果的に
いちばんの近道になります。
そして
その積み重ねが、
やがてお子さまの中に
「自分で選んでいい」
という感覚を
育てていきます。
その小さな感覚こそが、
これからの
大きな一歩につながっていきます。
後編では、その一歩が
どのように生まれてくるのか、
具体的にお伝えいたします。
「ちょっと考えたい」その一言から、すべてが動き出す
(後編)
前回は、
「何もしたくない」という言葉の奥で、
子どもがすでに
考え始めている可能性について
お伝えしました。
では、その状態から、どのように
変化が生まれてくるのでしょうか。
実は、その変化は
とても静かに始まります。
最初はほんの少し。
「これだけは嫌」
「こういう生活ならいい」
そんな言葉が、
ぽつりぽつりと
出てくるようになります。
そして、あるとき
「ちょっと考えたい」
そのように言葉にした瞬間、
指示されて動く状態から
自分で考える状態へ
大きな一歩が踏み出されています。
ここから先は、無理に
引っ張る必要はありません。
むしろ、
「じゃあ、やってみて」
その一言で、
お子さまは
自分のペースで
動き始めていきます。
そして気がつけば、
少しずつ言葉が増え、
会話が楽になり、
自分で考えられるようになる。
そんな変化が、
ゆっくりと見えてきます。
お母さん。
ここまで、たくさん
悩み、考え、迷いながら、
お子さまと向き合って
こられたことと思います。
うまくいかない日も、
言葉が届かない日も。
それでも関わり続けてこられた
その時間は、
決して無駄ではありません。
その一つ一つが、
お子さまの中に、ちゃんと
積み重なっています。
だからこそ今、こうして
「次の一歩」の入り口に
立っておられるのだと思います。
焦らなくて大丈夫です。
少しずつ、
お子さんのペースで。
一緒に進んでいきましょう。
その歩みの先に、
お子さま自身が
「これでいい」と思える未来が、
きっと見えてきます。
もしよろしければ、
今回のように
「何もしたくない」と感じていたお子さんが、
どのようにして
「自分から考え、動き出す状態」へと
変わっていくのか、
その具体的な流れをまとめています。
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『「うちの子でも大丈夫?」賢明学院中学合格コーチング』
として掲載しています。
ご家庭での関わり方のヒントとしても、
よろしければご覧いただければと思います。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一