不登校のお子さまが「課題」を気にしている時、
私は少し安心します
(前編)
不登校のお子さまの場合、
「提出物」
「課題の期限」を、
とても気にしていることがあります。
お母さんとしては、
「そんなに気になるなら、
早く出せばいいのに・・・」
と思ってしまうことも、
あるかもしれません。
でも私は、その姿を見た時、
少し安心することがあります。
本当に気持ちが切れてしまうと、
課題そのものへの関心が、
少しずつ
薄れていく場合があるからです。
ですから、
「まだ気にしている」ということは、
「ちゃんとしたい」
「学校とのつながりを失いたくない」
という気持ちが、
まだお子さまの心の中に、
静かに残っている、
ということなのかもしれません。
もちろん、
「課題を気にしているから、
すぐ動ける」という
単純な話ではありません。
むしろ、
気にしているからこそ、
苦しくなっている場合もあります。
「やらなきゃ」
「でも動けない」
その間で、心も身体も、
強く緊張している場合があるのです。
だから私は最近、
「できていない」より、
「まだ気にできている」という部分を、
もっと大切に見てあげたいと
思うようになりました。
実際、長期不登校の
お子さまたちを見ていると、
表面上は動けていなくても、
「プリント、まだ置いてある?」
「期限、いつまでやったっけ?」
「先生、何か言ってた?」
そんなふうに、小さく
確認してくることがあります。
その反応の中には、
「本当は、つながっていたい」
という気持ちが、まだ静かに
残っていることがあるのです。
そして私は、
「今はまだ動けなくても、
気にしているうちは、
心の糸が完全には切れていない」
そんなふうに感じています。
だからこそ、
焦って引っ張るよりも、
その小さな「気にしている気持ち」を、
静かに受け止めてあげることが、
大切なのかもしれません。
不登校支援では、
表面上の「できた・できない」だけではなく、
その奥に残っている
小さな“つながりたい気持ち”を、
見つけていくことも、
とても大切なのかもしれません。
「まだ気にしている」という気持ちは、
未来につながる場合があります
(後編)
不登校のお子さまを支えていると、
お母さんはどうしても、
「できていないこと」へ、
意識が向きやすくなります。
提出できていない。
期限が過ぎている。
学校へ行けていない。
そういう現実を見るたびに、
「このままで大丈夫なのかな・・・」
という不安が、
大きくなることもあります。
でも私は、
「まだ気にしている」
という気持ちの中に、
小さな希望が残っていることも、
少なくないように感じています。
「ちゃんとしたい」
「本当はつながっていたい」
そういう気持ちは、
表面には見えにくくても、
お子さまの心の中で、
静かに残り続けている場合があります。
だからこそ、
今は無理に動かそうとするより、
まず、
安心して呼吸できる時間を
少しずつ増やしていくこと。
「責められない」
「急かされない」
そう感じられる空気を、
整えていくことが、
とても大切なのかもしれません。
実際、長期不登校のお子さまたちを見ていると、
最初はまったく動けなかった子が、
少しずつ、
プリントを触るようになったり、
学校の話題に反応したり、
「今、みんな何してるん?」
と、小さく聞いてくることがあります。
その変化は、
とても静かで、
ゆっくりです。
でも私は、
そういう小さな反応の中に、
「またつながり始めようとしている力」
を見ることがあります。
そういう空気の中で、
お子さまが少しずつ、
次の一歩へ向かい始めることも、
あるように感じています。
長期不登校支援では、
「すぐ変わること」より、
「まだ残っているつながり」
を大切に見守る視点も、
とても重要なのかもしれません。
小さな反応の中には、
未来へつながる灯が、
静かに残っていることがあります。
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