私は、子どもの「可能性貯金」を始めています
――(できない探し)をやめた時、親子が少し楽になることがあります――
前編
お母さんたちは、本当に毎日
よく頑張っておられます。
学校のこと。
勉強のこと。
友だち関係。
将来への不安。
特に、不登校傾向や発達グレーゾーン、
学習のつまずきがあるお子さんを育てていると、
「このままで大丈夫なのだろうか…」
そんな思いが、心の中を
何度も行き来することがあります。
すると、どうしても目に入ってくるのは、
・できていないこと
・遅れていること
・苦手なこと
もちろん、それはお母さんが真剣だからです。
愛情があるからこそ、不安になるのです。
でも私は、長年たくさんの親子を見てきて、
あることを感じるようになりました。
それは、
「子どもは、問題だけを見られ続けると、
少しずつ自信を失っていく」
ということです。
逆に、
「小さな可能性を見つけてもらえる子」は、
ゆっくりでも前へ進み始めます。
そこで私は、ある取り組みを始めました。
それが、
「可能性貯金リスト」です。
難しいことではありません。
例えば、
・今日は少し早く起きられた
・自分から話しかけてくれた
・最後まで座っていられた
・好きな話を笑顔でしてくれた
そんな小さな可能性を、
一つずつ記録していくのです。
最初は、本当に小さなことばかりです。
でも、不思議なことに、
積み重なっていくと、
お母さんの見え方が変わっていきます。
「この子、ちゃんと育っているんだ」
そんな感覚が、少しずつ
戻ってくるのです。
子どもの成長は、いつも一直線ではありません。
止まったように見える時期もあります。
戻ったように感じる日もあります。
でも、その中でも
確実に育っているものがあります。
私は、それを「可能性」と呼んでいます。
焦らなくても大丈夫です。
まずは一つ。
今日のお子さまの中にある
小さな可能性を、見つけてみてください。
その一つが、未来へつながる
「可能性貯金」の第一歩に
なるかもしれません。
「可能性貯金」は、3年後に大きな力になることがあります
――小さな積み重ねが、親子の未来を支えています――
(後編)
前回の記事では、
「可能性貯金リスト」という
考え方についてお話しました。
実際に続けていると、最初は
小さな変化しか見えません。
・今日は少し表情が柔らかい
・自分から机に向かった
・挨拶ができた
・疲れていても来室できた
これを毎週、毎月と積み重ねていくと、
ある時、お母さんが気づかれます。
「あれ…この子、前とは全然違う」
子どもの成長は、
(その日)には
見えにくいのです。
しかし、
「積み重なった記録」は、
嘘をつきません。
私は、生徒たち一人ひとりに、
「可能性貯金リスト」と呼んでいる
記録を作っています。
そして、メールの最後に、
「今日見えた可能性」を、
一つずつ書き添えています。
すると、お母さんの中にも少しずつ、
「この子には未来がある」という
感覚が積み重なっていきます。
これは、単なる励ましではありません。
見方そのものが
変わっていくのです。
子どもたちは、不思議なくらい、
お母さんの空気を感じ取っています。
「また怒られるかな…」
「どうせダメだと思われてるかな…」
そう感じると、心が閉じやすくなります。
逆に、
「ちゃんと見てもらえている」
「少しずつでも進んでいる」
そう感じられると、子どもは
少しずつ安心していきます。
不登校や学習のつまずきがある子ほど、
「可能性を見る環境」が大切だと
私は、思っています。
成績だけでは
測れない成長があります。
人との関わり。
安心感。
表情。
言葉。
小さな挑戦。
そうした一つひとつが、
未来につながっています。
可能性貯金は、すぐ結果が出るもの
ではありません。
でも、3年後、5年後、
「あの時、信じ続けてよかった」
そう感じられる
大きな土台になっていきます。
今日も、小さな可能性を一つ。
その積み重ねが、
未来を少しずつ動かしていきます。
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