お母さんへ。
「授業についていけていない気がします」
そんなご相談をいただくことがあります。
(前編)
このシリーズは、
〔実践1〕〜〔実践7〕でお届けします。
やさしく続けてご覧いただければ幸いです。
学校の先生の
話を聞いているはずなのに、
内容が頭に入ってこない。
ノートは書いているけれど、
あとで見返しても
よく分からない。
授業中は分かっているように見えても、
あとで聞くと説明できない。
そんな場面も、
あるかもしれません。
一生懸命聞こうとしているのに、
途中で流れを
見失ってしまうこともあります。
その様子を見ると、
「理解が足りていないのでは…」
と感じてしまうことも
あると思います。
周りの子は
できているように見える中で、
わが子だけが
止まっているように感じると、
どうしても不安になりますよね。
「このままで大丈夫なのだろうか」
そんな思いがよぎるのも、
とても自然なことだと思います。
でも実は、
授業で止まってしまうとき、
その前に
起きていることがあります。
それは、
「頭の中で、話の流れが
つながりにくくなっている」
という状態です。
授業というのは、
言葉を聞きながら、
内容をつなぎ合わせていく時間です。
話を聞きながら、
一つひとつを
頭の中でつないでいくことは、
実はとても高度な作業です。
けれども、
どこを聞けばいいのか分からない。
途中で話が切れてしまう。
つながりが見えない。
こうした状態では、
理解する前に、
流れそのものが
止まってしまいます。
そうした小さなズレが重なることで、
「分からない」
という感覚に
つながっていくことがあります。
つまり、
「分からない」のではなく、
「つながっていない」
という見方ができます。
この視点で見てみると、
お子さまの様子が、
少し違って見えてくることがあります。
できていないように
見える場面の中にも、
実は
「あと少しでつながるところ」が、
残っていることがあるのです。
その子の中では、
つながろうとする力が、
静かに働き続けています。
後編では、
この流れをどのように
整えていけばよいのか、
やさしく見ていきます。
お母さんへ。
(後編)
前編でお伝えしたように、
授業で止まってしまうときは、
「流れ」が途切れていることがあります。
では、その流れは
どのように
整えていけばよいのでしょうか。
大切なことは、
「全部を理解しようとしないこと」です。
一度にすべてを分かろうとすると、
かえって流れが
止まりやすくなってしまいます。
まずは、
一つのポイントだけに
意識を向けてみてください。
「今日はここだけ分かればいい」
そんなふうに
小さく区切ることで、
流れは少しずつ
つかみやすくなります。
たとえば、
一つの言葉の意味が分かった。
一行だけでも内容が追えた。
そうした小さなつながりが、
次の理解へと
自然に広がっていきます。
また、
分からないままでも
最後まで座っていられた。
ノートを途中まででも書けた。
そうした動きにも
目を向けていくことが大切です。
「ここまでできたね」
そんな一言が、
次の授業への
安心感につながります。
その安心が、
「もう一度やってみようかな」
という、
小さな前向きな気持ちを、
支えていきます。
結果だけでなく、
動き出せたことに目を向けることで、
お子さまの中に
小さな成功体験が
積み重なっていきます。
授業は、
「一気に分かる人」だけのもの
ではありません。
少しずつ流れをつかみながら、
後からつながっていく子も、
たくさんいます。
焦らなくて大丈夫です。
授業の理解は、
一度で完成するものではありません。
流れを少しずつつかみながら、
ゆっくりと積み重なっていくものです。
その過程をやさしく支えることで、
お子さまは少しずつ
「ついていける感覚」を
持てるようになっていきます。
そしてその感覚が、
やがて自信へと
つながっていきます。
もしよろしければ、
このような流れをもとにした具体的な指導内容についても、
店舗情報ページのメニュー内
『「うちの子でも大丈夫?」賢明学院中学合格コーチング』
としてまとめております。
ご家庭でのヒントとして、
よろしければご覧いただければと思います。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一