「すぐ飽きてしまう子」は、本当に集中力がないのでしょうか?
(前編)
お母さん、こんにちは。
お子さんが勉強をしている時、
少しやったと思ったら、
また別のことを始めてしまう。
「集中力がないのでは…」
そんなふうに
心配になることはありませんか。
でも実際には、
(長く同じことを続ける)ことが
苦手なだけで、
(集中できない)わけ
ではない子どもたちもいます。
先日のセッションでも、
とても印象的な場面がありました。
小学5年生の女の子が、
漢字の音読、
算数、
リスニング、
イラスト、
そんな活動を、短い時間で
交互に取り組んでいたのです。
イラストは3分ほど。
算数は2〜3問。
リスニングは1分。
漢字は音読を1回。
こうして小さく区切りながら、
テンポよく進めていきました。
すると不思議なことに、
途中で集中が切れるどころか、
むしろ、どんどん表情が
柔らかくなっていったのです。
タイマーが鳴ると、
自然に気持ちを切り替え、
次の課題へスッと移る。
そして時々、
小さな冗談まで出てきました。
私はこの姿を見ながら、
「集中力」というのは、
(長時間じっと座る力)だけ
ではないのだと、
改めて感じました。
子どもによっては、
「リズムよく切り替える」ことで、
脳が起動しやすくなることがあります。
特に、
発達グレーゾーンや
不登校傾向のある子どもたちは、
(止まらずに流れる)ことで、
安心して学習へ入れる場合があります。
だから私は、無理に長時間集中を
求めすぎないようにしています。
まずは、
少しやる。
切り替える。
また戻る。
その小さな流れを作ること。
すると子どもたちは、
その子なりのリズムで、
少しずつ学びへ
向かい始めることがあります。
焦らなくて大丈夫です。
(長く続けられない)のではなく、
(その子に合う集中リズム)が、
まだ見つかっていないだけかもしれません。
子どもは「競争」ではなく「つながり」で伸びていくことがあります
(後編)
お母さん、もう一つ、
とても嬉しい出来事がありました。
その女の子は、
自分が憧れている
中学生のお姉さんの絵を見ながら、
一生懸命イラストを描いていました。
そして、
「これをプレゼントする」と言って、
その絵をそっと置いていったのです。
その後、
その中学生のお姉さんがオフィスに来て、
その絵を見ました。
とても喜んで、
「次は私がプレゼントするね」と言って、
今度は自分が描いた素敵な絵を
置いていってくれました。
普段、私のオフィスでは
生徒同士が直接
顔を合わせることは
ありません。
それでも、
作品や気持ちを通して、
静かにつながり、
励まし合っているのです。
子どもの成長というと、
どうしても
「競争」や「比較」を思い浮かべがちですが、
実は、
「誰かに喜んでもらいたい」
「誰かのようになりたい」
という気持ちの中で、
自然に伸びていくこともあります。
そして、そのような関わりの中では、
「もっと上手になりたい」
「また描いてみたい」
「次はこんなことをやってみたい」
という気持ちも、
無理なく育っていきます。
これは、
(やらされる勉強)ではなく、
(自分から動きたくなる流れ)が
生まれ始めている状態なのかもしれません。
そのような温かいつながりの中で、
子どもたちは安心しながら、
自分の力を発揮できるようになります。
お母さん、もしお子さまが
ゆっくりでも、
楽しそうに取り組んでいるなら、
その姿をどうか
大切にしてあげてください。
その中に、
その子らしい成長の芽が
しっかりと育っているのです。
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子どもは、急かされて伸びるのではなく、安心の中で力を発揮します。
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スタディ・コーチング・ラボラトリー
福田秀一