歩いている時や階段の上り下りで膝の内側が痛む、マッサージをすると一時的に楽になるけれど痛みを繰り返してしまう。このようなお悩みはありませんか?
膝の内側の痛みの原因は一つではなく、内側側副靱帯、半月板、鵞足部、関節面、筋肉や腱などさまざまな組織が関係しています。そのため、痛みの場所だけで原因を特定することはできず、年齢や活動量、身体の使い方などを総合的に評価することが大切です。
特に膝の内側が痛い方の中には、歩行や階段昇降、スクワットなどで「膝が内側に入る動き(動的膝外反)」がみられることがあります。これは膝だけの問題ではなく、股関節・骨盤・足関節など下肢全体の動きが関係しています。
研究では、股関節周囲の筋力が弱いほど膝が内側に入りやすい傾向が報告されています。しかし、すべての人に当てはまるわけではなく、「股関節が弱いから痛い」と単純に説明できるものではありません。また、膝の動きを改善したからといって、必ず痛みが改善するとも限らないことが分かっています。
そのため重要なのはどの動作で痛みが出るのか?
・膝の可動域
・股関節や足関節の動き
・筋力や柔軟性
・日常生活での負担
などを総合的に確認することです。
一方で、膝の変形性関節症を対象とした研究では、運動療法によって痛みや身体機能の改善が期待できることが報告されています。筋力トレーニングだけでなく、有酸素運動や自宅での運動も効果が期待できます。
当院では、膝だけでなく腰・股関節・足関節を含めた全身の状態を確認し、歩行や階段昇降などの動作も評価します。膝の状態を確認しながら、マッサージ、ストレッチ、ハイボルテージなどの施術を行い、症状の改善を目指します。
また、再発予防のためにセルフケアや運動指導も重視しています。特に内転筋やお尻周りのストレッチ、立ち上がりや階段昇降時に膝が内側へ入りすぎないよう意識することは重要なポイントです。
膝の内側の痛みは「年齢のせい」と諦める必要はありません。施術だけでなく、日常生活での身体の使い方や運動習慣を見直すことで改善が期待できます。
まとめ
1.膝の内側の痛みにはさまざまな原因がある
2.歩行や階段で膝が内側に入る動きが関係している場合がある
3.膝だけでなく股関節や足関節も含めた評価が重要
4.施術とセルフケア・運動を組み合わせることが再発予防につながる