スポーツの秋に向けてランニングを始めたり、運動を再開したりする方も多いのではないでしょうか。しかし、急に長い距離を走ると「足底筋膜炎」のリスクが高まることがあります。特にダイエットのために運動しようと、体重が増えている状態でランニングを始める方は注意が必要です。
足底筋膜炎は、かかとの内側から足の裏にかけて痛みが生じる代表的な足の障害です。ランニングなどで足に繰り返し衝撃が加わることで発症しやすくなりますが、単純な使いすぎだけでなく、体重や足の形、足首の動きなど複数の要因が関係しています。
科学的にわかっているリスク要因
研究では、足底筋膜炎のある人はBMIや体重が高い傾向があり、足首の可動域にも特徴がみられることが報告されています。
また、ランナーを対象とした研究では、約3割が足底筋膜炎を経験しており、練習頻度の多さや凹足(ハイアーチ)、膝の内反、スパイクシューズの使用などが関連していました。
ランニング中は着地のたびに体重の約1.5~5倍の力が足へ加わるとされ、繰り返される衝撃によって足底筋膜への負担が蓄積していきます。
足底筋膜炎を予防するポイント
1,練習量を急激に増やさない
運動再開時や大会前は、走行距離や練習日数を一気に増やさないようにしましょう。身体を徐々に慣らしていくことが大切です。
2,足の特徴を確認する
ハイアーチや膝の配列など、足や下肢の特徴によって足底筋膜への負担は変化します。痛みのある場所だけでなく、身体全体のバランスを確認することが重要です。
3,足首やふくらはぎの柔軟性を保つ
足底筋膜はアキレス腱やふくらはぎの筋肉ともつながっています。足裏だけでなく、ふくらはぎや足首周囲の柔軟性を維持することも予防につながります。
まとめ
足底筋膜炎は、ランニングやスポーツを行う方に多い障害ですが、「足の裏の使いすぎ」だけが原因ではありません。体重、足の形、足首の機能、練習量などが複雑に関係しています。
足裏の痛みを感じた場合は無理をせず、早めに対策を行うことが大切です。運動量の調整や身体の状態を見直しながら、ケガなくスポーツを楽しみましょう。