サッカーやバスケットボールなどで、股関節の前側や足の付け根に痛みを感じたことはありませんか?
その症状は「グローインペイン(鼠径部痛症候群)」かもしれません。グローインペインは、股関節の付け根や内もも周辺に痛みが生じるスポーツ障害の総称で、サッカー、バスケットボール、ラグビー、陸上競技など、ダッシュや方向転換、キック動作を繰り返す競技で多くみられます。
痛みの原因は、内転筋(内ももの筋肉)、腸腰筋、腹筋、股関節周囲などさまざまで、初期は運動後の違和感程度でも、無理を続けることで慢性化し、競技パフォーマンスの低下や長期離脱につながることがあります。
研究では、長期間続くグローインペインに対して、股関節や体幹を中心とした運動療法が、痛みの軽減や機能向上に効果的であることが報告されています。また、徒手療法を運動療法と組み合わせることで、より良い結果が期待できるとされています。
予防や痛みの軽減のためには、①内ももの筋力トレーニング、②プランクなどの体幹トレーニング、③スクワットやランジなどの股関節を使ったトレーニングがおすすめです。あわせてストレッチを行うことで、股関節周囲の柔軟性向上も期待できます。
「少し痛いだけだから」と我慢していると、症状が長引くことがあります。競技を長く続けるためにも、股関節や足の付け根に痛みや違和感を感じた際は、早めのケアと適切な運動療法を心がけましょう。