お母さんへ。
「どうすれば、自分から動けるようになるのか」
そう思われたことはありませんか。
声をかければ動くけれど、
自分からはなかなか始められない。
そんな様子を見ると、
少し心配になりますよね。
でも実は、そこには
ある共通点があるのです。
自分から動ける子どもたちは、
特別に意志が強いわけでも、
やる気が人一倍あるわけでも
ありません。
その背景には、
「動きやすい状態」が
整っていることが多いのです。
たとえば、
何から始めればいいかが
分かっている。
最初の一歩が
小さく用意されている。
やり始めたときに、
安心できる流れがある。
そうした条件が整っていると、
お子さまは自然と
動き出しやすくなります。
反対に、
やるべきことが大きすぎたり、
どこから始めればよいか
分からなかったりすると、
動き出すこと自体が
難しくなります。
これは、
やる気の問題ではなく、
「入り口の問題」
であることが多いのです。
お子さまは、
動けないのではなく、
動きにくい状態にあるだけ
かもしれません。
そして
もう一つ大切なのは、
安心して取り組める環境です。
「できなかったらどうしよう」
「また注意されるかもしれない」
そんな不安があると、
最初の一歩が
出にくくなります。
逆に、
「ここなら大丈夫」
と感じられるとき、
お子さまは
自然と動き出します。
自分から動けるかどうかは、
その子の性格だけで
決まるものではありません。
環境や関わり方によって、
大きく変わっていくものです。
「どうすれば動けるか」ではなく、
「どうすれば動きやすくなるか」
そんな視点で見ていくと、
これまでとは違った
関わり方が見えてきます。
小さなきっかけが整ったとき、
お子さまは
驚くほど自然に
動き出すことがあります。
その動きは決して
特別なものではなく、
本来持っている力が
表に出てきた姿とも言えます。
その瞬間を大切にすることが、
自分から動く力を育てる
第一歩になります。
後編では、
その「動きやすい状態」を
どのように整えていくのか、
具体的にお伝えしていきます。
では、お子さまが自分から
動きやすくなるためには、
どのような関わり方が
大切なのでしょうか。
ポイントは、
「最初の一歩をやさしく整えること」です。
たとえば、
「これをやりなさい」と伝えるのではなく、
「ここから一緒に始めてみようか」
と声をかけてみる。
あるいは、
やることを細かく分けて、
一つ目だけを提示してみる。
そうすることで、
お子さまは負担を感じることなく、
自然に動き出すことができます。
一度動き出すと、
その流れの中で
次の行動へとつながりやすくなります。
大切なのは、
最初から完璧にやらせることではなく、
「動き出せた経験」を積み重ねることです。
「できた」
「やれた」
その感覚が少しずつ増えていくことで、
自分から動く力は育っていきます。
そしてもう一つ大切なのは、
動いたこと自体を見てあげることです。
結果だけではなく、
「始められたこと」
「取り組めたこと」
そこに目を向けていくことで、
お子さまは安心して
次の一歩に進むことができます。
「やらせる」から、
「動きやすくする」へ。
この関わり方の変化が、
お子さまの中にある力を
引き出していきます。
焦らなくて大丈夫です。
小さな一歩の積み重ねが、
やがて「自分から動ける力」へと
つながっていきます。
その流れの中で、
お子さまはその子らしいペースで、
自然に成長していきます。
すぐに大きな変化が見えなくても、
その一歩一歩は確実に
力として積み重なっています。
その積み重ねを信じて関わることで、
お子さまは少しずつ
自信を育てていきます。
その自信こそが、
自分から動き続ける力の
土台になっていきます。
小さな一歩を重ねる時間そのものが、
お子さまの未来につながる
大切な土台になっていきます。
このような関わり方についても、
店舗情報ページの各メニュー内で、
具体的にご紹介しております。
ご家庭でのヒントとして、
よろしければご覧いただければと思います。
このシリーズは、【1】〜【10】でお届けしています。
前後のお話も、やさしくご覧いただければ幸いです。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一