お母さんへ。
「もっとできるはずなのに」
そんなふうに感じることはありませんか。
周りの子を見ていると、
どうしても基準が
外に向いてしまうものです。
「あの子はもうここまでできている」
「うちの子は、まだここで止まっている」
そんなふうに比べてしまうことも、
自然なことだと思います。
でもそのとき、
見えなくなってしまうものがあります。
それが、
お子さまの中にある
大切な可能性です。
お子さまは一人ひとり、
伸びていくタイミングも、
力の出し方も違います。
誰かと同じペースで進む
とは限りません。
それでも、
そのお子さまなりの流れの中で、
少しずつ前に進んでいます。
ところが、
周りとの比較が強くなると、
「まだ足りていない」
「もっとやらなければいけない」
そんな意識が強くなり、
本来の流れが
止まってしまうことがあります。
そして
気づかないうちに、
お子さま自身も
「自分はできていない」
と感じてしまうことがあります。
本来は、すでに
持っている力があるにもかかわらず、
それに目を向ける
余裕がなくなってしまうのです。
これが、
見えないところで起きている
「チャンスロス」です。
本当は伸びる
きっかけがあったのに、
比較によって
見えなくなってしまう。
本当は動き出せる
タイミングがあったのに、
焦りによって
流れが止まってしまう。
そうしたことが、
静かに
積み重なっていきます。
だからこそ大切なのは、
周りを見ることよりも、
目の前のお子さまを見ることです。
「この子は、どんなときに動きやすいだろう」
そんな視点に戻ることで、
これまで見えなかった
可能性が見えてくることがあります。
比較を手放したとき、
はじめて見えてくる
お子さまの姿があります。
そこには、すでに
動き始めている力や、
これから伸びていく芽が
静かに存在しています。
その芽に気づくことが、
お子さまの未来を広げる
大切な一歩になります。
後編では、
比較にとらわれずに、
お子さまの力を
引き出していく関わり方について、
やさしくお伝えしていきます。
では、比較にとらわれずに、
お子さまの力をどのように
引き出していけばよいのでしょうか。
大切なのは、
「この子の中にある流れを見ること」です。
たとえば、
集中しやすい時間帯がある。
取り組みやすい方法がある。
自然に動き出せるきっかけがある。
そうした、
そのお子さまなりの特徴に
目を向けることで、
無理なく
力を引き出すことができます。
周りと比べて足りないところを
見るのではなく、
すでに動いている部分を見ること。
そこにこそ、
伸びていくための
ヒントがあります。
「ここはうまくいっているね」
「このやり方は合っているね」
そんなふうに関わっていくことで、
お子さまは安心して
動き続けることができます。
安心の中で生まれる動きは、
やがて自信へとつながっていきます。
そして、その自信が、
新しいことに
挑戦する力を育てていきます。
比較の中で動くのではなく、
自分のペースの中で動く。
その状態が、
お子さまにとって
最も自然な成長の形です。
焦らなくて大丈夫です。
周りと同じように進まなくても、
そのお子さまには、
そのお子さまの道があります。
その道の中で、
一つひとつの経験が積み重なり、
やがて大きな力へとつながっていきます。
「この子には、この子の伸び方がある」
そう感じられるようになると、
見える景色が
少しずつ変わっていきます。
そしてその変化が、
お子さまにとって
大きな安心になります。
比べることをやめたとき、
お子さまは
本来のリズムを取り戻していきます。
そのリズムの中でこそ、
本当の力が
自然に発揮されていきます。
その流れを信じて見守ることが、
お子さまの可能性を広げる
何よりの支えになります。
このような関わり方についても、
店舗情報ページの各メニュー内で、
具体的にご紹介しております。
ご家庭でのヒントとして、
よろしければご覧いただければと思います。
このシリーズは、【1】〜【10】でお届けしています。
前後のお話も、やさしくご覧いただければ幸いです。
スタディ・コーチング・ラボラトリー
代表 福田秀一