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子どもが仕事を経験すると、「自分の役割」が少しずつ見えてきます NEW

子どもが仕事を経験すると、「自分の役割」が少しずつ見えてきますの写真

学校とは少し違う場所で、初めて気づく「自分の役割」
(前編)


お母さんへ。

子どもたちは、学校で
たくさんのことを学びます。

国語や数学、社会・理科。

宿題をしたり、
テストを受けたり、

毎日の学校生活の中で、
少しずつ
力を身につけていきます。





でも、
高校生くらいになって
アルバイトなどを経験すると、

学校とは少し違う学びが
始まることがあります。

それは、

「自分のしたことが、
誰かにつながっている。」

という経験です。





例えば、

頼まれたものを
決められた場所へ運ぶ。

商品をきれいに並べる。

お客さんに挨拶をする。

次の人が使いやすいように、
片づけておく。

一つ一つは、
それほど大きな仕事では
ないかもしれません。





けれど、

自分が一つの仕事をすると、
その先で誰かが助かります。

自分が準備したものを、
次の人が使う。

自分が終えたところから、
また別の仕事が始まる。

仕事には、そんなふうに
人と人がつながっていることを
感じる場面があります。


そして時には、
「ありがとう。」と言って
もらえることもあります。





学校では、

自分ができたかどうかを、
点数や評価で
知ることが多いものです。

でも仕事では、

目の前の人の表情や言葉から、
「自分のしたことが役に立った。」
と感じることができます。

責任というものも、
こうしたところから
始まるのではないかと、
私は、思っています。





「失敗してはいけない。」
という
重たいものではなく、

「これは、自分に任されたことなんだ。」
と少しずつ
感じていく。

最初は分からなくて、
何度も聞いていい。

失敗して、
教えてもらうことがあってもいい。

それでも、
自分の役割を一つ終えた時、

「自分にもできた。」
という小さな実感が残ります。





そして次に
同じ仕事をする時には、

昨日より少し、
自分で動けることが増えている。

学校とは違う場所に出ることで、

それまで本人も
知らなかった力が、
少しずつ顔を出すことがあります。

仕事とは、
そんな新しい自分に
出会う場所の
一つなのかもしれません。

子どもが仕事を経験すると、「自分の役割」が少しずつ見えてきますの写真_1枚目

「任せてもらえた」という経験が、子どもを少し大人にします
(後編)


お母さんへ。

仕事を始めたばかりの頃は、
分からないことが
たくさんあります。

どこに何があるのか。

どの順番ですればいいのか。

誰に聞けばいいのか。

最初から上手にできる子は、
ほとんどいないと思います。





でも、

何度か同じ仕事を経験すると、

少しずつ周りが
見えるようになります。

昨日は教えてもらったことを、
今日は自分でやってみる。

終わったら、

「次は何をしたらいいですか。」
と聞いてみる。

困っている人がいたら、
少し手伝ってみる。

そんな小さな変化が
生まれることがあります。





ここに仕事を経験する
大きな意味があると
私は、思っています。

誰かに言われて
動くだけではなく、

「自分は今、
 何をすればいいのだろう。」
と周りを見るようになる。

そして、

自分の役割を
自分なりに考え始めます。





それは、
学校の成績表には
なかなか表れない成長です。

人と話すのが得意でなくても
構いません。

最初から明るく挨拶
できなくても
いいのです。

分からなければ聞く。

教えてもらったらやってみる。

できたら、
次の仕事を覚える。





その繰り返しの中で、

「任せてもらえた。」

「自分でできた。」

という経験が増えていきます。

そして、

「助かったよ。」

「ありがとう。」

と言ってもらえる。





その言葉は、

テストで
100点を取った時とは
また、違う自信を、

子どもの中に
育ててくれることがあります。

高校生までの子どもの世界は、
家庭と学校が
大きな部分を占めています。

けれど、その外には、

まだ知らない人や場所、

自分でも気づいていない
役割が待っています。





今いる場所だけで、
その子の力を
決めなくても大丈夫です。

これから世界が広がる中で、

「ここでは、自分も役に立てる。」

と思える場所に
出会うことがあります。





誰かに必要とされ、
自分の役割を果たす。

そんな経験を重ねながら、

子どもは少しずつ、

社会の中にいる自分を
見つけていくのだと思います。

その一歩一歩も、

大切な成長なのだと
私は、思います。

子どもが仕事を経験すると、「自分の役割」が少しずつ見えてきますの写真_2枚目

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