包丁や刃物で切ったとき、庭仕事中に枝や工具などで皮膚を裂いたときなど、日常生活では思わぬ「裂傷」が起こることがあります。
傷口から血が出ていると、慌ててしまい「どうすればいいの?」と迷う方も少なくありません。このようなときに、まず覚えておきたいのが「直接圧迫止血」です。出血している傷口に、清潔なガーゼや布などを当て、その上から手でしっかり圧迫します。
日本赤十字社でも、ガーゼやハンカチなどを傷口に直接当てて強く押さえる「直接圧迫止血法」を基本的な止血方法として紹介しています。圧迫するときは、手のひらの手首に近い部分を使って、傷口に対して安定した圧を加えると押さえやすくなります。ガーゼや救急用品がすぐに見つからない場合には、清潔な乾いたタオルやハンカチなどを利用して圧迫する方法があります。タオルを傷口に当て、その上から手根部などでしっかり圧迫します。ただし、屋外作業などで泥や土が付着したタオルなど、明らかに汚れているものを傷口に直接当てるのは避けましょう。
他人の出血している傷口を手当てするときには、血液に直接触れないようにすることが大切です。できれば使い捨てのビニール手袋やゴム手袋などを使用します。もし手袋が手元にない緊急時には、ビニール袋などを手にかぶせて、その上から傷口を圧迫する方法もあります。
保健師さんから「裂傷の手当てには、幼児用のおむつやナプキンを使うこともできる」という話を聞きました。実際、ナプキンや幼児用おむつは、もともと液体を吸収する目的で作られているため、ガーゼなどが手元にない場合に、出血を吸収するための当て材として利用できる場合があります。たとえば、
ガーゼがない
清潔な布が足りない
屋外で救急用品が手元にない
家庭内で突然出血した
というような場面では、身近な吸収性のある衛生用品を活用するという考え方があります。ただし、これらはあくまで応急的な代用品です。可能であれば清潔なガーゼなど、傷の手当に適したものを優先しましょう。また、血液が染み出してきた場合も、最初に当てたものをむやみに剥がして傷口を確認するのではなく、上から新しい清潔な布やガーゼなどを重ねて圧迫を続けます。
「出血を止めること」を最優先に裂傷の応急手当では、
①安全を確認する
②傷口を圧迫する
③必要に応じて救急要請する
という流れを覚えておくと安心です。
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