辛い時期を耐え抜けば、必ず春(幸せな時期)が来ることを表すことわざです。イギリスの詩人シェリーの詩「西風に寄せる歌」の最末尾に、If Wintar comes, can Spring be far behind?とあるのを日本語に訳したのが、巷では、上田敏だといわれています。困難な状況の中でも希望を見出すという意味が込められています。類語では、「雨降って地固まる」もめごとや悪いことが起こったあとは、かえって基盤がしっかりしていていい状態になること。「苦あれば楽あり」苦しい経験の先には必ず楽しいことがあるといった意味で日常の辛さを乗り越えるためのエール。苦労は必ず報われて安楽となるというこの表現、前向きで豊かに生きるための知恵が詰まっています。「大変な時期だけど、冬来たりなば春遠からじ。必ずいい時が来るから、今は無理せず自分を大切にしよう。」例文では、困難な状況にいる自分を励ましつつ、過度な無理を避けて穏やかに未来を待つよう促しています。