まだまだ暑さの続く今年の夏。外出の際には、どうぞ無理をせず、ご自身のお身体を大切にお過ごしください。
さて、今日は私自身への戒めも込めて、脳と心のお話です。
人の脳は、長い年月を重ねる中で少しずつ変化していくと言われています。水分量の変化や神経細胞の減少などにより、若い頃とは違った変化が現れることがあります。
その中でも、物事を冷静に判断したり、感情を整えたりする役割を持つ前頭前野という部分が変化すると、心のブレーキが少し効きづらくなることがあるそうです。
嬉しい、悲しい、悔しい、腹が立つ……。感情が湧き起こること自体は、人として自然なことです。
大切なのは、湧き上がった感情をそのまま相手へぶつけるのではなく、一度自分の中で見つめ直すこと。
私自身も歳を重ねるほど、「昔はこうだった」「自分の経験ではこうだ」と言いたくなる瞬間があります。
しかし、時代が変われば考え方も変わります。経験は人を豊かにしてくれる宝物ですが、使い方を間違えると、相手を傷つける重たい荷物にもなってしまいます。
怒りは突然やってきます。だからこそ、少しだけ立ち止まる時間が大切です。
怒りのコントロールには「6秒ルール」という考え方があります。感情が大きく動いた時、まず6秒ほど待つことで、冷静な判断を取り戻しやすくなると言われています。
歳を重ねるということは、ただ年齢を重ねることではありません。
若い頃には見えなかったものに気づき、人の気持ちを想像し、少しずつ穏やかな人間になっていく道のりなのだと思います。
もし将来、「老害」なんていう寂しい言葉で呼ばれるのではなく、「あの人の言葉には温かさがある」「歳を重ねるって素敵だな」
そう思ってもらえるような存在になれたら幸せです。
今日より少し優しく。昨日より少し穏やかに。
そんな心の成長を大切にしながら、経験という宝物を周りへ届けられる、格好いい熟年を目指していきたいですね。