消しゴムという文房具は、ものを消すためだけの道具と思われがちですが、見方を変えると「やり直せる安心」を机の上に置いているような存在なんです。
鉛筆で書いて、消して、また書いて。書いて、描いて、磨いて。
消して、試して、満たして。
このリズムが、勉強にも仕事にも、不思議と余白を生み出してるように感じます。
面白いのは、消しゴムは紙を白く戻しているわけではなく、黒鉛を吸着して取り除いているだけ。つまり、失敗を「なかったこと」にするのではなく、「次へ進む準備」をしているわけです。
人生も案外そうかもしれませんね。
間違えても、慌てない。
焦らない、あきらめない、終わらせない。
少し消して、少し直して、また一歩。
机の片隅の小さな四角には、そんな哲学が詰まっているのかもしれません。消しゴムは、文字を消す道具ではなく、未来を描くための余白を残す道具、何て言うと大袈裟でしょうか。
そんなことを考えながら、今日も机の上では「書く」と「消す」の小さな名コンビが、静かに文字を刻んでいるのです。