背中がだるい、なんかつらい、姿勢もゆるい。…まあ、そういう日、ありますよね。
人の体というのは、面白いものでして、前ばかり使っていると後ろがさぼるんです。前が勝つ、後ろが待つ、すると姿勢がガタッと崩れ出す。
背中の筋肉、特に肩甲骨まわりの筋群は、上半身を引き上げる、いわば“縁の下の力持ち”です。ここが衰えると、胸の筋肉、たとえば大胸筋に引っ張られて、猫背、巻き肩、ストレートネック。まあ、丸まる、固まる、首つまる、です。
するとどうなるか。重力に負けて胸は下がる、お腹は出る、顎はたるむ。ぽっこりお腹に、もっさり輪郭。なかなか世知辛い。
さらに頭の重さは約5kg。これを首肩だけで支えるわけですから、肩こり、首こり、時々うんざり。呼吸も浅くなって、なんだかシャキッとしない。
対策ですが、いきなり筋トレは、ちょっと待ってね、です。先に必要なのは「ひらく」と「よせる」。
まず、ひらく。縮んだ胸を伸ばす。カチカチの前側を、のびのび解放。
次に、よせる。肩甲骨を寄せて下げる。眠っていた背中を、そろそろ起こす。
ひらいて、よせて、整えて。
伸ばして、動かして、引き上げて。
背中が変わると、姿勢が変わる。姿勢が変わると、景色も変わる。
まあ結局、体って後ろが大事なんですね。前へ前へ行きたがるけど、支えているのは、だいたい後ろです。