前回は、
「RCTは、治療の効果をできるだけ公平に調べる研究方法」
というお話をしました。
でも、RCTが1本あっただけで、
「これで結論!」
とは限りません。
ある研究では効果があった。
別の研究では、あまり差がなかった。
そんなこともあります。
そこで登場するのが、
システマティックレビューと
メタアナリシスです。
名前は難しいですが、考え方はシンプルです。
システマティックレビューは、
あるテーマについての研究を、あらかじめ決めた方法で幅広く探し、選び、研究の質も含めて整理・評価する方法です。
つまり、
「都合のいい論文だけを見る」のではなく、関連する研究全体をできるだけ公平に見よう
という考え方です。
そしてメタアナリシスは、
集めた複数の研究のうち、条件の合う結果を統計的にまとめて分析する方法です。
1つの研究だけでは分かりにくかったことも、
複数の研究をまとめることで、全体としてどんな傾向があるのか見えやすくなることがあります。
そのため、
システマティックレビューやメタアナリシスは、一般に重要なエビデンスとして扱われます。
ただし……
「メタアナリシスがある=絶対に正しい」ではありません。
もとになった研究の質が低ければ、まとめても結論の確かさには限界があります。
研究ごとの条件が大きく違えば、単純にまとめることが適切でない場合もあります。
つまり、
たくさん集めれば、それだけで正解になるわけではない。
ここでも大切なのは、
「メタアナリシスだから信じる」
ではなく、
「どんな研究を、どんな方法でまとめたの?」
と中身を見ることです。
ここまで、
エビデンス → 論文 → 研究の種類 → RCT → 研究をまとめる方法
と見てきました。
では、きちんと研究しているはずなのに、なぜ結果が歪んでしまうことがあるのでしょうか?
次回は、
「バイアスって何?」
人間の思い込みや研究の偏りについて見ていきます。
保存して、健康情報を見る時の参考にしてください🌿
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