先日、柔道整復師国家試験予備校にて講師活動をしてきました。
今回の講義テーマは「肩甲上神経麻痺」について。
あまり聞き慣れない疾患だと思いますが、肩周辺の筋肉が痩せてくぼんで見えることから、「ぺっこり病」と呼ばれることもあります。
肩には「棘上筋」「棘下筋」という、腕を上げたり、外側にねじったりする際に重要な筋肉があります。
この筋肉を支配しているのが「肩甲上神経」です。
何らかの原因によって肩甲上神経が障害されると、棘上筋や棘下筋がうまく働かなくなり、
「肩が上げにくい」
「腕を外側にねじりにくい」
といった動作の不具合が現れることがあります。
原因の一つとして、神経周辺にできた腫瘤などによる圧迫があります。
また、スポーツ動作が関係することもあり、特にバレーボール選手では、スパイク動作を繰り返すことで肩甲上神経に牽引などの負担がかかり、神経障害につながるケースがあります。
一般的な治療院では、頻繁に遭遇する疾患ではありません。
しかし、だからこそ知識として持っておくことが大切だと考えています。
「いつもの肩の痛みだろう」
と決めつけるのではなく、さまざまな可能性を頭に入れておく。
そして、自分の院で対応すべき状態なのか、医療機関での精密検査が必要なのかを判断する。
こうした知識の積み重ねが、いざという時の適切な対応につながります。
僕自身、日々の臨床経験だけでなく、講師活動を通して改めて基礎知識を確認し、常に知識をアップデートすることを大切にしています。
昨日より今日、今日より明日。
これからも学び続け、臨床家としてさらに進歩していきたいと思います。