先日、柔道整復師国家試験受験者向けの講師活動をしてきました。
今回のテーマは**「競技者の外傷予防」**です。
同じケガであっても、競技者と一般生活者では考え方が大きく異なります。
その違いを生むのが「前提条件」です。
特に意識しなければならないのが、10代の女性アスリートです。
競技によっては10代から減量を行い、エネルギー不足によって無月経を起こし、その結果として骨密度が低下するケースがあります。
このような状態で高い運動負荷が加わると、ケガのリスクは一気に高まります。
例えば、女子サッカーでは前十字靱帯(ACL)損傷、陸上競技では疲労骨折の発生が多く報告されています。
運動量や練習内容だけに目を向けるのではなく、
「どんな身体の状態で、その競技を行っているのか」
この視点がとても重要です。
減量によるエネルギー不足、無月経、骨密度の低下。
その土台や背景を理解した上で「ケガ」という結果を捉えることが、本当の意味での予防につながります。
これはスポーツ現場だけではありません。
私が日々の臨床で大切にしているのも、痛みという「結果」だけを見るのではなく、その背景にある原因や前提条件まで丁寧に考えることです。
原因が分かれば、身体は変わる。
今回の講義でも、その大切さを学生の皆さんにお伝えしました。