先日来院された50代女性の患者さんのお話です。
以前から慢性的な肩こりに悩まされており、仕事で一日中パソコン作業をしているため、夕方になると肩こりが強くなるとのことでした。
当院で検査を行ったところ、身体が「酸欠状態」になっている反応がみられました。実は、この酸素不足が慢性的な肩こりの原因になっている場合があります。
近年、「スクリーン無呼吸症候群」という言葉が知られるようになってきました。パソコンやスマートフォンの画面に集中するあまり、無意識に呼吸が浅くなったり、一時的に息を止めてしまったりする状態です。
呼吸が浅くなると身体に十分な酸素が行き渡らず、首や肩の筋肉が緊張しやすくなります。その結果、肩こりだけでなく、頭痛やめまい、疲労感など様々な不調につながることがあります。
この患者さんにも「仕事中に呼吸が浅くなっている可能性が高いですよ」とお伝えしたところ、「それ、自覚があります……」との返答がありました。
慢性的な肩こりは、肩そのものに原因があるとは限りません。今回のケースでは、パソコン作業中の呼吸の浅さによる慢性的な酸欠状態が原因の一つと考えられました。
肩こりがなかなか改善しない方は、一度ご自身の呼吸に意識を向けてみてください。パソコン作業中に息を止めていないか、呼吸が浅くなっていないか。それだけでも身体の状態は変わってきます。
原因が分かれば、身体は変わります。