「最近、物を持つと肘が痛い」「ドアノブを回すだけでズキッとする」
そんな症状、もしかすると テニス肘(外側上顆炎) かもしれません。
実はこの症状、テニス選手だけでなく、家事や仕事で手や腕をよく使う人にも多く見られます。
今回は、「テニス肘の原因・予防・施術」をわかりやすく解説します!
テニス肘の主な原因と影響
1.前腕の使いすぎ(オーバーユース)
手首や指を伸ばす筋肉(伸筋群)が過剰に使われることで、肘の外側に炎症が起こります。
2.筋力や柔軟性の低下
前腕や肩回りの筋肉が弱く、柔軟性が不足すると負担が集中します。
3.動作フォームの問題
スポーツや作業時のフォームが崩れていると、筋肉へのストレスが増大します。
4.日常生活での繰り返し動作
料理、パソコン作業、工具使用なども原因になります。
テニス肘とは?
テニス肘(外側上顆炎)は、前腕伸筋の腱が肘の外側で炎症を起こすことで痛みが発生します。
研究によれば、30〜50代の非アスリートにも非常に多く発症し、再発もしやすい疾患です。
テニス肘が与える影響
日常生活
ペットボトルのフタが開けられない、荷物が持てない
仕事
パソコン作業・道具使用で痛みが悪化
スポーツ
スイングやラケット動作で痛み
筋機能
握力低下、前腕の筋持久力低下
メンタル面
慢性痛によるストレス、活動意欲の低下
痛みのメカニズム
前腕伸筋腱の微細損傷 → 炎症 → コラーゲン変性
神経の過敏化により、軽い動作でも痛みを感じやすくなる
放置すると慢性化し、筋力・可動域の低下につながる
専門家からのアドバイス
痛みの軽減と予防のポイント
安静+アイシング:炎症初期は使いすぎを控え、1日数回15分の冷却
ストレッチ:前腕伸筋の軽いストレッチで血流促進
筋力強化:回復期には前腕だけでなく肩・肩甲骨周りもトレーニング
動作修正:スポーツや作業フォームの見直し
手技療法の活用:接骨院での筋膜リリース・関節調整は症状軽減に有効と報告あり
痛みゼロで快適な毎日へ
テニス肘は放置すると慢性化しやすいですが、早期の適切なケアで軽減・予防が可能です。
特に「最近握力が落ちた」「同じ場所の痛みが続く」という方は、早めの対処が重要です。