腰や肩の痛みが再び出てきた、毎年ぎっくり腰を繰り返している…そんな方には、症状が出る前から始める“メンテナンス”が重要です。
これは「三次予防」と呼ばれる考え方で、ケガや症状の再発を防ぎ、生活の質(QOL)を維持・向上させるための取り組みです。研究では、腰痛やスポーツ障害は治療後も30〜40%の確率で再発すると言われており、早期の対応と継続的なケアがカギとなります。
北欧の研究「The Nordic Maintenance Care Program」では、腰痛軽減後に定期的に通院したグループの方が、再発率や痛みの日数が少なくなることが確認されました。また、運動療法や姿勢の見直しといった介入も、再発リスクを30〜40%低下させると報告されています。
接骨院では、痛みの度合いに応じてメンテナンスの頻度を調整します。
痛みが強い時期は週1〜2回
痛みが軽くなってきたら2〜3週に1回
症状が落ち着いたら月1〜2回が目安
特にデスクワークや重労働など身体に負担がかかる方は、週1回程度の継続ケアがおすすめです。
さらに効果を高めるために、自宅でできるセルフケアも取り入れましょう。
1日10分のストレッチ(腰・背中・太もも)、週2〜3回のスクワットやプランク、そして30〜60分ごとの姿勢リセットなど、無理なく続けられる習慣が再発予防に効果的です。
身体も車と同じように、使い続ければメンテナンスが必要になります。「痛みがない今」こそ、自分の身体を見直すチャンス。定期的な通院とセルフケアで、元気な毎日を長く保ちましょう!
