足の裏の痛み…もしかして足底筋膜炎かも?
朝起きて最初の一歩が痛い、歩くと足の裏がズキッとする…。その症状、**足底筋膜炎(Plantar Fasciitis)**かもしれません。
足底筋膜炎は、かかとからつま先にかけて足裏を支える腱膜に負担がかかり、炎症や微小損傷が生じる疾患です。特に「朝の一歩の痛み」が特徴的で、ランナーや長時間立ち仕事をする方に多くみられます。成人の約10%が経験するといわれるほど、身近なトラブルです。
足底筋膜炎の原因
最新の研究では、単なる炎症ではなく「繰り返すストレスによる微小損傷と退行性変化」が主因とされています(Riddle et al., 2003; Lemont et al., 2003)。危険因子には以下があります。
ランニングや長時間の立位による過剰負担
偏平足やハイアーチなどの足の構造異常
ふくらはぎの柔軟性低下
体重増加による足底圧の上昇
クッション性の低い靴の使用
痛みの軽減・予防のポイント
研究でも効果が示されているのがストレッチと足底サポートです。
足底筋膜ストレッチ
椅子に座り、痛む足を反対の膝に乗せ、つま先を手前に引く。30秒×3回、朝晩実施。
ふくらはぎストレッチ
壁に手をつき、患側の足を後ろに伸ばし踵を床につける。30秒×3回。
インソール・かかとクッション
アーチサポート付きインソールで負荷を分散し、衝撃を和らげる。
健康な毎日への第一歩
足底筋膜炎は、正しい知識と早めのセルフケアで痛みを軽減することが可能です。ストレッチや靴の見直しなど、小さな工夫が痛みの軽減と再発予防につながります。足の裏のサインを放置せず、日常に取り入れられるケアから始めましょう。
