ボケロン

お酒を愛する人たちが集まり、こだわりの手作りおつまみで至福の時間を過ごせるお店があります。ただし、この幸せな空間には、小さなルールが。入店は2人グループまでで、最低3品以上の注文が必要です。

訪れた日は偶然、女性一人客が多く、お酒中心のお店ながら、料理を目当てに来た私は少々場違いな感じ。勧められるがままに2杯のお酒を楽しんだものの、最終的には4000円近くのお支払いとなりました。

お酒が主役のお店だからこそ、酒好きでなく、予算に敏感な人には向かないかもしれません。他のお客さんはお酒を楽しむペースも速く、中には「急用ができた」と早々に帰る人も。もしかしたら、注文の縛りを上手く避ける戦略かもしれませんね。

今の時代、お財布を気にせずに楽しめる人はどれほどいるのでしょうか。物価の上昇と生活苦が叫ばれる中、このようなお店での出費は、少なからず考えさせられる瞬間です。しかし、小規模なお店側の立場も理解できます。限られたスペースで、長居されてしまうと経営に影響が出かねないため、最低注文数のルールはやむを得ない措置なのかもしれません。

よく行くもつ焼き屋での常連さんたちのように、1杯だけで長時間を過ごすスタイルとは、明らかに異なるお店のコンセプト。このお店は、お酒を存分に楽しみたい人、特別な夜を過ごしたい人には最適な場所ですが、事前にルールを理解し、自分の飲み方や予算に合ったお店選びが大切だと改めて感じさせられました。