業界歴13年とありますが、正直に言うと私は一度この業界で生きて行くことを断念した事があります。国家資格である柔道整復師として痛みで苦しんでいる人達を前にして、できることが余りにも少なく、自分の無力さを常々痛感していたからです。
国家資格を取得するために学校で学んだことは実際の現場で必要とされる知識や技術とはかけ離れており、有資格者=人の役に立てる、というものではありませんでした。とは言え、それが仕事なので毎日のように「私にお任せください」と根拠も無しに患者様に言い続けました。まるで人を騙して稼いでいるような気分になり、絶望的な気持ちが募るばかりでした。
そんな時に出会ったのが、緩消法という新しく開発された方法でした。
まず一つ目の衝撃は、「原因が解らなければ、治らない、治せない」という言葉でした。こんな当たり前のようなことも解ろうとせずに、人の体を扱う仕事をしようとしていた当時の自分がとても恥ずかしく思えました。これは恐ろしい事でもあります。施術と称して、怪我をさせるような危険な行為を正当化してしまうからです。
現在では明確な痛みの原因を学び、その原因を全て取り除いてしまう方法である緩消法を学び、確信を持って施術を行っています。これに出逢えた事を誇りに思い、感謝をしています。ひとつでも多くの痛みによる苦しみが、緩消法と出会うことによって消えて無くなる事を心より願っております。