筋トレもしてるし、プロテインも飲んでビタミンも摂取しているのに効果に差があるのはなぜか?
人には「体質」があります。この体質を決めるのが「DNA」です。DNAには遺伝形質に関するすべての情報を担っています。DNAはそれぞれ違います。DNAの違いによって、ビタミンと結合しやすいかどうかが異なってきます。これが体質を決める重要な一因となります。
この結合しやすさの割合を「確率的親和力」と言います。
例えば、ビタミンCには、コラーゲンを合成する作用や免疫を高める作用があります。コラーゲンを合成する酵素とビタミンCが結合しやすいのに、免疫細胞を作る酵素とビタミンCが結合しにくい人がいたとしましょう。
するとその人はコラーゲンが合成しやすい為に、、怪我をしにくくなりますが、免疫細胞を作る能力は弱い為、風邪を引きやすいのです。これを解決するためには、十分なビタミンCを摂取して、免疫細胞とビタミンCが結合する確率を高めるしかありません。
これに関しては、「ビタミンカスケード」という理論があります。カスケードとは段々滝のことです。またまたビタミンCで例を出します。
滝の最上流からビタミンCの水を流していきます。最初の滝で「コラーゲン合成」に水が流れ落ち、次の滝で「インターフェロン合成」に水が流れ落ち、三番目で「活性酸素除去」、四番目で「鉄の吸収促進」に水が流れ落ちます。
すると最後のほうの滝には、まだまだ「アルコール分解」や「副腎皮質ホルモン合成」があるのに、そこにはもう流れる水が残っていません。
となると、この人は怪我をしにくく(コラーゲン)、風邪や病気にかかりにくい(インターフェロン)のに、アルコール分解できず、副腎皮質ホルモン合成が出来ないため、お酒やストレスに弱いということになります。
DNAによってこのカスケードの順番が異なってきます。人によって最初のほうに「アルコール分解」や「副腎皮質ホルモン合成」の滝があるかもしれないのです。その人はアルコールやストレスに強いけど、怪我や病気等の問題を抱えるかもしれません。
この場合も、しっかりビタミンを摂取することで解決することができます。つまりカスケードの最下流にまで、十分水が流れ込むようにしたらいいということです。
遺伝だから仕方ないではなく、このような関係で、効果に「個人差」は出て来ます。