高温多湿なこの季節は、気温の上昇や湿度の高さにより、暑さや冷房による冷え、水分摂取の増加などが原因となって、むくみの症状が現れやすい時期です。
特に女性は7割近くの方が夏のむくみを感じているといいます。
人体は約60%が水分からできていて、人の体内にある水分は血液などとして全身を巡っています。
その働きには、体温を一定に保ち、酸素や栄養など体にとって必要なものを運び、また老廃物を回収し尿などとして排出する、など身体にとって水分は欠かせないものです。
人は1日に2.5L目安の水分が必要だといいます。
飲み水で考えると1.2Lほどを摂取することが推奨されています。
ただし、人それぞれ体格や運動量、代謝などが異なるので必要な水分量も異なります。
暑い時期はこまめな水分補給が必要なのは間違いありませんが、水分は摂れば摂るだけいいというものでもありません。
1日デスクワークの場合と、外出時では飲む量も当然変わってきます。
また1日の水分量とは、飲み物だけではなく食事から摂る水分も含めて考えます。
夏場の冷えやむくみの対策としては、自分に合った水分の摂り方を工夫することが重要です。
次のようなポイントを意識して水分摂取を考えてみましょう。
①冷たい飲み物に頼りすぎない
氷が入った飲み物が美味しく感じる季節ですが、体を冷やし過ぎると巡りが悪くなる原因となります。
特に涼しい室内で過ごしている時などは、飲み物でも体を冷やしていないか注意してみましょう。
②目盛り付きの容器を使用する
目盛り付きのボトルなどの容器を持ち歩くようにすることで、自分がどれくらいの時間にどのくらいの水分を摂ったか把握しやすくなります。
③「ちょい足し」ドリンクを取り入れる
水だけで飲むのが苦手な方は、食材を「ちょい足し」して風味付けをするのもよいでしょう。
使いやすいのは、むくみ解消によい「ヘスペリジン」を含むレモンや、血行促進効果のある「ジンゲロール」を含むショウガ、清涼感のあるミントやハーブなども好きな方はいいかもしれませんね。
④炭酸水を活用する
炭酸水はキリっと飲める上に、血管が拡張し血行が促され、体の巡りも良くなります。
③のちょい足し食材と合わせたり、少し甘みを加えてみても飲みやすくなります。
まだまだ残暑厳しい季節が続きます。
欠かすことのできない水分補給に一工夫お試しあれ。
