トマトの赤い栄養素「リコピン」
カロテノイドの一種でトマトやスイカなど限られた野菜や果物にしか含まれていません。
トマトは低カロリーで様々な栄養成分が豊富な健康野菜。
美肌効果や風邪予防に役立つビタミンC、老化を抑制するビタミンE、塩分の排泄を助けるカリウム、腸内環境を整える食物繊維などをバランス良く含んでいます。
私たちは酸素がなければ生きていけませんが、酸素には細胞を酸化させ、老化や動脈硬化、がんなどの生活習慣病を引き起こす作用があることが分かってきたので、抗酸化作用を持つリコピンやβ‐カロテンに期待が集まっています。
中でもリコピンの抗酸化作用は強力で、β‐カロテンの2倍、ビタミンEの100倍ともいわれています。
リコピンをはじめとするカロテノイドは吸収性ですが、生野菜からは非常に低く、同じ量を摂取したとしても、生のトマトより加工品の方が2~3倍もリコピンを吸収しやすいことが明らかにされています。
油を使った料理でも比較的熱に強い性質を持っているので、吸収力は高まります。
リコピンを効果的に摂るには生のトマトだけに頼らず、トマト加工品を利用するのが賢い方法だと言え、さらに効率よく吸収するには朝が適しているとされています。
トマトの栄養成分『GABA』は、γ‐アミノ酪酸の略称でギャバと呼ばれ、高めの血圧を下げる機能があることが報告されています。
他にも気持ちを落ち着かせる抗ストレス作用など、様々な働きが期待されていることから、健康機能成分として注目を集めています。
野菜の中でもトマトには、このGABAが多く含まれています。
リコピン摂取で期待できる健康作用
◆「心臓疾患」「血管疾患」「前立腺がん」などの疾病のリスクが低減
◆抗酸化作用や解毒作用により、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中等の生活習慣病予防
◆HDLコレステロールの増加やLDLコレステロールの減少につながるコレステロール値の改善
◆抗酸化作用により血糖値の低下を下げるためのホルモンであるインスリンの働きを促す。
◆「破骨細胞」の作用を抑え、「骨芽細胞」の働きを活性化させ、骨粗鬆症予防
◆カロテノイドの作用で花粉症やアレルギー症状の緩和
◆紫外線や活性酸素による肌のダメージを予防し健やかな肌を維持する美肌効果
◆運動後の酸化ストレスを軽減し、疲労回復や身体のダメージ軽減
『トマトマジで恐るべし!』
