【お風呂の常識】 4つの誤解
「体に良いのは全身浴より半身浴」
全身お湯に浸かるより、上半身をお湯から出したままの半身浴の方がよいのでしょうか。
温熱効果は全身浴の方があります。
肩までしっかり浸かった方が、体温は上がります。
肩周りが温まることで首肩こりの緩和も期待できます。
ただし、あまり長時間になると身体や肌への負担となるので注意しましょう。
また水圧が苦手な方や心疾患がある方は半身浴の方がよいでしょう。
「温まりたいから熱めのお湯に浸かる」
寒い日などは特に熱めのお湯に入って温まりたいという方も多いでしょう。
年配の方にも多いイメージがありますよね。
熱めのお湯では体の表面だけが温まり、入浴時間も短めになりがちです。
ぬるめのお湯にゆっくり入ることで、体を芯から温めることができます。
またよく「40℃のお湯で10~15分」が最適みたいなことを聞きますが、これはあくまで目安と考えていいようです。
年代や個人差によって、温度の感じ方は様々です。
43℃以上の高温や20分以上の長湯はおすすめできませんが、「ずっと入っていたい」という温度で楽しむのが良いようですよ。
スキンケアを気にするなら肌に負担の少ない39~40℃のぬるめの温度で10分程度、シャキッとしたい朝は42℃など熱めのお湯で5分など、目的によってアレンジするのも良いようです。
「お風呂で痩せる」
お風呂の前後で体重を計り、軽くなっていることに喜んでいる方、多いのではないでしょうか。
お風呂上がりに体重が減少しているのは、汗をかいて体内から一時的に水分が減った結果です。
入浴によるカロリー消費は微々たる程度で、体重を減らすほどの効果はありません。
ただ入浴には後の消費カロリーを上げたり、食欲を抑えたりする効果があるため、ダイエットに活用することはできるようです。
「肩や腰などのコリ解消のために入浴剤の炭酸の泡を当てる」
こっている肩や腰など気になる部位に入浴剤の泡を体に当てる必要はありません。
炭酸ガスタイプの入浴剤は、炭酸ガスが発泡して、お湯に溶け切ってから効果が発揮されるよう設計されているので、泡が出切ってから入るのがおすすめだそうですよ。
せっかくお風呂に入るなら、カラダを綺麗にするだけでなく、身体により良い入浴方法を実践したいもの。
この暑い時期もシャワーで済ませず、湯船に浸かりましょう
