「朝方起きようとした時、伸びたら足がつり痛くて痛くて困った。」
このような経験をしたことのある方、大勢いらっしゃると思います。
今回はその「つる」のお話。
つりやすい箇所として多いのがふくらはぎです。
俗に言う「こむらがえり」(こむらとはふくらはぎのこと)
「つる=こむらがえり」と思われている方も多いですが、厳密に言えばふくらはぎがつることを指します。
筋肉がつる=筋肉の痙攣(医学的には「有痛性筋痙攣」といいます)で、どこの筋肉にも起こります。
足の指や足の裏、太ももの裏や内側がつったことがある方も多いのではないでしょうか。
普段、筋肉は脳・脊髄から信号が送られ縮んだり伸びたりしていますが、何らかの原因で自分の意思とは関係なく、筋肉が縮みすぎてしまったときに痛みを伴い「つっている状態」となります。
つる(筋肉の痙攣)の原因
1. 筋疲労や柔軟性の低下
長時間の立ち仕事やデスクワーク、激しい運動などでの疲労の蓄積。
運動不足の人が急に運動をしたり、ストレッチ不足で筋肉が硬くなっていても起こりやすくなります。
2. 水分不足と電解質異常
大量の汗をかいて体の水分が減少したり、塩分の摂りすぎなどでNaやK、CaやMgなどの電解質のバランスが崩れても起きやすくなります。
3. 血流の低下、冷え
睡眠時などは全身をほとんど動かさないため血流は悪くなっています。
冬場の寒さや冷房での冷えなどでも血行はさらに悪くなり、寝がえりなど筋肉に刺激が加わった際に起こります。
筋肉がつった時の対処法
筋肉がつった時は縮みすぎてしまった筋肉を「ゆっくりと伸ばしてあげること」が大切です。
深呼吸をしながら20~30秒、無理のないようゆっくりと伸ばしましょう。
その他、水分やミネラル補給、日頃から適度な運動やストレッチを心掛け、筋肉の強さや柔軟性を保つこと。
夜寝る時などは、夏場でも冷えないように長ズボンタイプのパジャマの着用や薄いタオルケット等を使用すること。
運動時や就寝時など、足がつりやすくてお困りの方は、マッサージや鍼施術で筋肉の柔軟性や血流を良くしておいてあげることがとても効果的です。
腰や骨盤など全身のバランスを整えてあげることでも足への負担の軽減、下肢への血流増加、つることへの予防にも繋がります。
