気温の上昇とともに、スポーツドリンクや冷たいジュースを飲む機会が増えた人は多いと思います。
ですが、これらの飲み物を飲み過ぎると血糖値が急激に上がり、喉の渇きや倦怠感などの症状を引き起こすことがあり、注意が必要なようです。
それが「ペットボトル症候群」
ペットボトル症候群とは、正式には『清涼飲料水ケトーシス』と呼ばれており、ジュースやスポーツドリンクなどの甘い飲み物を大量に飲み続けることで急激に血糖値が上昇し、重篤な高血糖状態になる病気のことです。
ペットボトルで飲むことが多いため、「ペットボトル症候群」と呼ばれるようになりましたが、糖分の入った飲み物であれば、ペットボトルに限らず、缶でもパックでも「ペットボトル症候群」は起きます。
【ペットボトル症候群の主な症状】
・異常なほどの喉の渇き
・頻繁にトイレに行く(頻尿)
・体がだるくなり、疲れやすくなる
・頭痛
・吐き気
・重症化すると意識が朦朧としたり、脱水症状が生じたりする。
意識障害から脳ヘルニアを発症し、死亡する例もある。
【ペットボトル症候群を防ぐには】
■甘い飲み物の過剰摂取を控える
ペットボトル症候群の最大の原因は、糖分を多く含む飲料を大量に飲むことです。
糖分を多く含むジュースやスポーツドリンクの摂取量を適度に抑えましょう。
■規則正しい食事と適切な運動を心掛ける
糖尿病予防のためにバランスの良い食事と定期的な運動を習慣化することが大切です。
■体調の変化にアンテナを立てる
「喉が異常に渇く」「尿の回数が増える」「体がだるい」などの症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。
■定期的な健康診断で血糖値をチェックする
特に40歳以上の人や肥満の人、家族に糖尿病疾患者がいる人は定期的な血糖値を測り、糖尿病の早期発見、早期治療を目指しましょう。
【水分補給のポイント】
◆無糖の水やお茶を選ぶ
水分補給時は、水や麦茶などの無糖の飲み物が最も安全で適しています。
カロリーや糖分を含まないため、血糖値に影響を与えません。
◆スポーツドリンクは適量を守る
スポーツドリンクは汗で失われた電解質を補給する目的で作られていますが、糖分が多く含まれているため、長時間にわたって大量に飲むのは避けましょう。
◆ジュースは控える
砂糖入りの炭酸飲料などの甘いジュースは血糖値を急激に上げるため、水分補給には適しません。
