5月病というと病名のように聞こえますが正式な病名ではなく、医学的には下記のような病気をこの時期に発症するとそのように通称されています。
◆適応障害
学校や・職場環境など外的ストレス要因によって発症し、体調や気分が優れない。
◆うつ病
原因不明のストレス要因によって発症し、思考力の低下ややる気の喪失、憂鬱に陥る。
◆パーソナリティ障害
感情や衝動がコントロールできなくなり、対人関係を含む広い領域に障害を生じる。
◆パニック障害
突然強い不安に襲われ、動機、めまい、発汗、窒息、手足のふるえなどの発作を起こす。
◆不眠症
寝つきが悪い、途中で起きてしまって眠れない、朝早く起きてしまう、熟睡できないなどの睡眠障害。
入学や進級、就職や転勤など、節目を越えた後の燃え尽き症候群に陥る時期のため、このような病気にかかりやすくなります。
〈5月病を防ぐための過ごし方〉
★生活リズムを戻して朝は太陽を浴びる
起きる時間、寝る時間を決め、規則正しい生活を心掛けましょう。
朝は太陽光を浴びることも大切です。
「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが増え、不安の解消にもつながります。
★散歩や軽い運動で適度に肉体的な疲労を感じるようにする
精神的な疲労は、肉体的な疲労に置き換えることで改善することができます。
だるい、体が重いという感覚が続くようなら、散歩や運動で汗を流し、夜ぐっすり眠れるようにしましょう。
★バランスの良い食事や入浴を大切にする
連休中に食事内容が偏っていたり、食生活が不規則になっていたら、食事バランスや時間を見直しましょう。
また、入浴もリラックス効果を高めます。
38~40℃くらいのぬるめのお湯に肩まで浸かって、しっかり温まりましょう。
★頑張りすぎないでストレスと上手に付き合う
休み明けだからといって、無理な計画を立てて頑張りすぎないようにしましょう。
休み明けだからこそ、ゆっくり「ならし」ながら動き出すべきです。
また、ストレスは常にあるものと楽に考えて、上手に向き合う方法を考えましょう。
同じ立場の仲間などに悩みを共有したり、家族や友人に悩みを打ち明けるとストレスが軽減します。
色々と頭で考え過ぎず、行動本位になることもおすすめです。
仕事や勉強に戻る時の適応が上手くいかないと心身のバランスが崩れるので、ゆっくり「ならし」ながら動き出しましょう。
