閉経期前後の約10年間を「更年期」といい、その時期には様々な症状が現れるが、特に症状が重く日常生活に支障をきたすような症状を「更年期障害」という。
エストロゲン(女性ホルモン)の分泌が大きく揺らぎながら低下することが主な原因で、さらには加齢によるからだの変化や精神的・心理的な要因、家庭・職場などの社会的要因などが、複合的に影響して発症すると考えられている。
~主な症状~(※個人差があるので一例として)
〈閉経前〉
身体的な症状
・のぼせや顔のほてり・脈が速くなる・動機や息切れ・異常な発汗・血圧が上下する・耳鳴り・頭痛やめまいなど
精神的な症状
・気分が高ぶる・イライラや不安感・うつ・不眠など
〈閉経後〉には閉経前の症状に加え
・膀胱炎や尿失禁・腰や膝の関節痛・目やのどなどの粘膜の異常・無気力感など
更年期におすすめの「ツボ」
女性の強い味方・婦人科系症状には
「三陰交(さんいんこう)」
内くるぶしから指4本分上がったすねの骨の際に位置する。
更年期症状や生理不順・生理痛など様々な女性疾患に効果を持つ。
イライラや不安には
「神門(しんもん)」
手首の内側、小指側のくぼみに位置し、精神を安定させてくれる効果がある。
更年期のイライラやストレスで乱れた心を落ち着かせてくれる。
心経という経絡に属するツボなので、精神的な疲労やストレスが溜まりがちな方におすすめ。
のぼせやほてりには
「太衝(たいしょう)」
足の親指と人差し指の骨が交わったところに位置するこのツボは体内の巡りを良くしてくれる。
首から上の熱を分散させ、気の停滞を改善してくれるため更年期のほてりやのぼせに効果的。
自律神経の乱れには
「百会(ひゃくえ)」
頭の頂点。左右の耳を結んだラインと眉間から頭頂部へのラインが交わるところに取る。
百会は百のツボが交わるという意味を持ち、全身のあらゆる症状に使われる万能なツボ。
その中でも特に副交感神経を優位にし、身体をリラックスさせ、自律神経を整える働きがある。
不眠や精神安定に
「湧泉(ゆうせん)」
足の裏に位置し、足指を折り曲げたときにできるくぼみの中央部、土踏まずの前方。
生命エネルギーの湧くツボと言われる湧泉は特に不眠や精神的不調に効果的。
現代社会のストレス対策、精神安定におすすめ。
マッサージや鍼でお身体のバランスを整えておくことも効果的です
