本日は『寝違え』
□朝起きたら首が動かなかった
□よく寝違えを繰り返している
□枕を新しくしてから頭のバランスが悪い
□マッサージしたら余計に痛みが強くなった
このような症状はありませんか?
「寝違え」と呼ばれる症状の多くは、首周辺の筋肉が軽度の肉離れを起こしている状態を指します。
人間の頭部は、正面から見た首の幅に対して中間の位置にあるのが望ましいのですが、睡眠中はその位置からずれがちです。
長時間にわたり首が変な方向に曲がったままになっていると、首の筋肉が部分的な阻血状態になり、筋肉も凝り固まりやすくなります。
そのような状態で起床時に急に首を動かすと、寝違えが発生するのです。
例えば運動をする時、ストレッチをせずにいきなり激しい運動をしたら筋肉を傷めてしまうのと同じで、睡眠中に凝り固まった筋肉をいきなり動かすと、軽度の肉離れが起きるのです。
つまり寝違えは、寝ているときに生じるわけではなく起床時に発生し、原因は睡眠中に作られています。
実は、寝相の良い人は寝違えやすいと言われています。
寝相の良い方は、就寝中に姿勢があまり変わっていない可能性が高く、筋肉・血流が凝り固まりやすいからです。
就寝時の姿勢と起床時の姿勢があまり変わらない方・寝相が良いと人から言われる方は、自然な寝返りを促す就寝環境を作るようにしましょう。
寝具は硬めの物がお勧めです。
低反発や柔らかい素材は寝返りが打ちにくくなるので、避けましょう。
また、寒い環境で寝ると、血流悪化・筋肉硬直しやすくなります。
冬場はもちろん、夏場もクーラーで冷やしすぎないように気をつけましょう。
飲酒後は特に要注意!
お酒を飲んだ後は寝違えが起こりやすいと言えます。
その理由は、酔っていると筋肉内の血流が低下しやすくなること、感覚が鈍くなるため、寝返りの回数が激減することです。
また、過度に疲れている時も、同じ事が起きやすくなります。
飲酒後やいつもより疲れている時は、寝る前に経口補水液などでミネラル分を補給するのがお勧めです。
ミネラル分摂取は、寝違えの予防につながります。
