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〈鍼灸との出会い〉
僕は、中学生の時に陸上部に所属していました。
大会前の練習中に左太ももの肉離れを起こしました。
厳しい練習で休むこともできず、
足の辛さを堪えながら練習していた僕を見た母が、
知り合いの鍼灸師の先生のところへ連れて行ってくれて
施術してもらったのが出会いです。
一度の施術で驚くほど症状が和らぎ、その後の試合では優勝できました。
〈鍼灸師になろうと思ったきっかけ〉
実家が土木建築の会社を経営していたので建築の大学へ進学しました。
大学1年の時に起こった阪神大震災のボランティア中に、
ある一角で「ありがとう」という声が聞こえてきました。
ふとそこを見ると被災し身体も心も疲れていた方が笑顔になっていたのです。
被災した方の身体を癒すために、鍼灸師の方が施術をしていました。
その光景を見た時、中学生の頃に困っていた僕を助けてくれた
鍼灸師の先生の顔を思い出し、僕も困っている人の助けになりたいと思い、
鍼灸師になることを決意しました。