学生や新入社員の方にとって新しい環境がスタートしてから初めての大型連休も終わり、なんとなくやる気が起こらない、体調が悪い、眠れないなど環境の変化や人間関係などに悩み授業や仕事に集中できないなど肉体的、精神的にさまざまな不調をきたす『五月病』。
東洋医学的観点から捉えてみると、新しい環境では自律神経の乱れにより「肝」という臓腑に負担がかかり機能低下が起こると考えます。「肝」という臓腑は血液を貯え体全身に血液を分配する役割があります。「肝」の機能が低下することで血液を分配する事ができなくなり各臓腑に血液が不足する血虚の状態となります。精神活動を司る「心」という臓腑に血液が不足すると不眠などの原因に、また、体力など体の原動力を司る「腎」という臓腑に血液が行き渡らないと倦怠感や無気力などの症状が現れます。また体を巡った血液は午前1時~3時の間に「肝」へ戻り血液を送り出すために活動します。この時間にしっかり眠ることが「肝」の機能を高めることになります。
連休中に夜更かしをしてしまうと、連休明けに無気力になることはこのことが考えられます。
『五月病』には、体のツボ押しでセルフケアしましょう!
太衝・・・足の親指と人差し指の間を足首方向へたどって指が止まったところ。
神門・・・手首の内側の太い皺を小指側に向かってなぞり指が止まるところ
内関・・・手首の内側の太い皺の中心から肘に向かって指3本分のところ
足三里・・・膝の外側の下から指4本分のところ
太渓・・・内くるぶしとアキレス腱の中間
百会・・・頭のてっぺんで凹んでいるところ
痛い気持ちより程度の力で10回程度、左右の足をツボ押ししてみましょう!